ユーグレナ、和名ミドリムシ。これまでその秘めた力を紹介してきました。

ミドリムシって食べられるんです!
ミドリムシが地球を救う!?(1)食料問題解決編

ミドリムシが、女性の悩みを解決する!
ミドリムシが地球を救う!?(2)女性の悩み解決編

ミドリムシで空を飛ぶ!?
ミドリムシが地球を救う!?(3)バイオ燃料編

今回は地球温暖化防止の観点で見てみることにしましょう。お話くださったのは、世界で唯一ユーグレナ(ミドリムシ)の屋外大量培養に成功した株式会社ユーグレナの出雲充さんです。

前回の記事「ミドリムシが地球を救う!?(3)バイオ燃料編」では、ユーグレナには高濃度の二酸化炭素をものともせずに、むしろ元気いっぱい増殖していく能力があることを紹介しました。では、どうやってユーグレナに思う存分力を発揮してもらえばいいのか。これについて話を進めていくことにしましょう。

発電所からの二酸化炭素を使ったら…

現在は石垣島で培養。

観光地としても有名な石垣島。

高濃度の二酸化炭素をものともせず、それをもぐもぐ食べて自らの栄養を作っていくユーグレナは、発電所などから出る高濃度の二酸化炭素を使って培養することも可能です(現在は、沖縄県石垣島のクリーンな環境で培養されています)。

ただし、発電所から出た二酸化炭素で培養するとなると、食品や化粧品として使うにはイメージ的にちょっと問題があるかなと思ってしまうのが正直なところ。もちろん安全面での高い保証があるのは前提ですが、それでもちょっと…。

そんな指摘をしたところ、「もちろんそうですよね」という言葉が。そして出雲さんはこう続けました。

でも、だからといって発電所から出る二酸化炭素を無視することはできないんですよ。

発電所の二酸化炭素を無視できない理由

現在日本では、年間の二酸化炭素排出量のうち45%を発電所と鉄鋼所等の産業部門が占めています。今、エコな家電にすることによって二酸化炭素排出量を減らそうとしていますが、民間セクター(民生部門)からの排出は全体の約25%。日本人が全員エコ家電を使って結果的に10%削減できたとしても、全体から見れば2.5%の削減なのです。

もちろん、エコ家電を使うことには意味がありますが、もっとインパクトを与える方法は、全体の約半分を占める発電所と鉄鋼所等の産業部門からの二酸化炭素をどうにかすること。というか、むしろここをどうにかしないと、温暖化の問題を解決するのはなかなか難しいのが現実かもしれません。