2018年。あなたが飛行機に乗ったら、こんなアナウンスが…。

本日は、ユーグレナエアライン(仮名)をご利用いただきありがとうございます。現在当機は高度1万2000メートル、速度890キロで目的地に向かって順調に飛行を続けております。本日の飛行に関しまして、当機は燃料の5%をミドリムシジェット燃料を使っておりますので、二酸化炭素を5%削減したフライトになっております。ミドリムシが5%入っておりますが、飛行には全く影響ございませんのでご安心ください。また、お客様のお手元には、ミドリムシ入りのクッキーがございます。これは皆様の健康のために当社ができることの1つだと考えておりますので、どうぞお召し上がりくださいませ。………


こんなことを書くと「一体何を言っているんだ」と思われるかもしれないのですが、夢物語ではないと胸を張って主張しているのが、株式会社ユーグレナの出雲充さん。これまでは食品としてのユーグレナ(和名:ミドリムシ)をテーマにした記事に登場していただいていますが、今回はバイオ燃料という視点でお話を伺います。

その前に、これまでの記事はこちら

ミドリムシが食べられるの、知ってました?
ミドリムシが世界を救う!?(1)食料問題解決編

女性のみなさん、もうあれで悩まないでください
ミドリムシが世界を救う!?(2)女性の悩み解決編

ミドリムシが飛行機の燃料になる

2018年、ミドリムシを使った燃料で飛行機が空を飛ぶ。

これにはちゃんとした根拠もあって、2012年以降、EU域内の空港を離着陸する航空便については、国籍を問わずEU域内の「排出量取引制度」の対象になることが決まっています。そのため、国際航空運送協会(IATA)は、2020年までに二酸化炭素排出量を毎年1.5%削減していく目標を掲げていて、それと並行してバイオ燃料へのニーズが高まってくると考えられています。

ということは、2018年ころ、日本からヨーロッパに行く場合には、本当に冒頭のアナウンスが流れるかもしれません。

バイオ燃料としてユーグレナを使うというとイメージがわかないと思いますが、ユーグレナをそのまま使うのではなくて、すりつぶした(抽出した)油を使います。なので、これからの課題としては、この油の純度。より良い油を作るための研究が日夜行われています。

精製前のユーグレナオイル

 

上の写真が、精製前のユーグレナオイル。そして下の写真が精製後。
精製後

 

実際の飛行でミドリムシバイオ燃料を100%使ったとしたら、どのくらいのミドリムシが必要になるのか。そこがけっこう気になるところですが、たとえば東京-大阪間の片道であれば、パウダー状のミドリムシが10トン以上必要になるそうです。

10トンって…。これだけのミドリムシって作れるの?という素朴な疑問が沸くわけで…。