聞き慣れない言葉「ユーグレナ」の正体 

「ユーグレナ」という言葉は聞き慣れない、というか聞いたことがない人が多いとは思うのですが、ではこれはどうでしょう。

「ミドリムシ」

こう言うと「ああ、昔学校で習ったあのミドリムシね」という声をけっこう聞きます。そう、ユーグレナとは、あのミドリムシのことなのです。(学名がユーグレナ、和名がミドリムシ)

ちょっと待って、どうしていきなり「ミドリムシ」?と思いますよね。実はこのミドリムシ、とんでもないパワーを秘めているのです。おそらく、読者のみなさんの中でもほとんどの方は知らないとは思いますが、たとえば食料として、バイオ燃料として…と、活躍の場は多数。

株式会社ユーグレナの出雲充さん。実は、とてもおもしろい人。

株式会社ユーグレナの出雲充さん。

そこでそのパワーがいかなるものなのかを、ミドリムシをまるで自分の娘のように思っている株式会社ユーグレナの出雲充社長にお聞きしました。出雲さん率いる株式会社ユーグレナは、世界ではじめて食品としてのユーグレナの屋外大量培養に成功した会社です。というか、現在、屋外大量培養ができるのは世界でもここだけという、すごい会社でもあるのです。

世界の栄養不足を解決したい!

10代の出雲さん。バングラディッシュにて。

10代の出雲さん。バングラディッシュにて。

そもそも出雲さんが食料問題や栄養不足に注目したきっかけは、今から12年前、18歳のときバングラディッシュ(インドの隣国。世界最貧国の一つ)に行ったことです。最貧国と言われているので、みんなやせ細っているようなイメージがありますが、そんなことはなかったんだそうです。普通の体型をしていて、私たちが抱くイメージとは全然違うとか。

ということは、カロリーを補給する食事はちゃんとできているのです。でも、問題は栄養素。生きていくために必要な栄養素が不足しているために、たとえば夜には目が見えにくくなってしまう病気(夜盲症)が発生しています。当時、このことを知った出雲さんは、この問題を解決したいという思いを抱きました。そして、ユーグレナと出会ったとき、これなら栄養不足の問題を解決できると確信したのです。

つまり、今の出雲さんの根底には、食料、とくに栄養素の不足で苦しむ人たちを救いたいという思いがあるのです。