工場に体験型学習施設「住まいの夢工場」を併設
ちなみに、工場は現在、全国に5箇所あって、いずれも体験型学習施設「住まいの夢工場」が併設されています。ここでは構造や耐震(免振)などといった住宅に求められる各種性能について、見て触れて体験できる豊富な設備・アトラクションを用意、私たちが納得して住まいづくりにあたれるようになっています。こういった施設は、ハウスメーカー間では現在一般化していますが、その走りとなったのが積水ハウスであり、また規模や内容についても他を圧倒しています。工場内の見学会と併せ、「夢工場」を見学することで、住まいづくりの知識が大きく広がります。
さて、こうした工場生産による高い品質の確保が第一の特徴。次に指摘できるのが、幅広い住まいニーズに対応できるノウハウの蓄積度です。ここが「50周年、200万戸」がダテではないところ。
幅広い住まいニーズに対応するマルチプレーヤー
積水ハウスの特徴は、二世帯居住や賃貸・店舗併用といった幅広いニーズに対応できること。写真は東京都西新宿住宅展示場にある4階建てのモデルハウスで、そうしたニーズへの対応力をアピールしている
また分譲住宅事業、いわゆる「街づくり」事業にも積極的。元々、ハウスメーカーというのは高度経済成長期に大型の街づくり事業を行い成長してきましたが、積水ハウスはまさにその典型です。かつてほど大規模なプロジェクトは少なくなってきましたが、それでも現在も非常に優良な街づくりの展開を行っています。
業界のトレンドリーダーといっても過言ではないでしょう。「長期優良住宅」や「次世代省エネルギー基準対応」「エコ住宅」といった、最近の住宅に関するキーワードについて率先して取り組んでいるのが積水ハウスの姿。この会社の動向を横目で見ながら、同業他社が戦略を立てているといっていいくらいです。
次のページでは、積水ハウスについて戸建て住宅を中心にどのような住まいづくりをしているのか、見ていきたいと思います。