積水ハウスの戸建て住宅の基本スペックは長期優良住宅や、次世代省エネルギー基準に標準で対応するなど高いレベルです。そのため価格の面ではどうしても高くなりがちです。2009年度の1棟あたりの平均建物販売単価(請負住宅)が3000万円超になっていることがそれを実証しています。

商品はハイスペック&高付加価値型

積水ハウスは優良な街づくりを行うことでも有名。写真は、福岡市で開発中のアイランドシティ「照葉のまち」の様子

積水ハウスは優良な街づくりを行うことでも定評がある。写真は、福岡市で開発中のアイランドシティ「照葉のまち」の様子

デフレ経済が進み住宅の価格にもその影響が及びつつある中で、このような価格対応力の低さが、積水ハウスにとって悩ましいところといえるでしょう。ただ、個別的には様々な対応をとりつつありますから(地域商品の投入など)、価格の面で気になる方は個別に営業マンに相談してみるといいでしょう。

積水ハウスの住宅が高額になるのは、前ページまでに紹介した高い性能と品質を実現する住まいづくりの姿勢にあります。中でも近年は、環境にやさしい住宅の供給に力を入れており、それが高額化に一層の拍車をかけることにつながっています。これは大手ハウスメーカーに共通することではありますが…。

中でも積水ハウスの場合、近年は「エコ・ファースト企業」の認定を住宅業界で初めて取得し、環境配慮型の住宅供給、中でも太陽光発電システム(PV)や家庭用燃料電池を搭載する「グリーンファースト」の住宅供給に注力しています。

環境配慮型住宅「グリーンファースト」に注力

積水ハウスの環境関連のシンボルが、関東工場に設置されている「ゼロエミッションハウス」。今現在の最高の技術を採用した環境配慮住宅で、洞爺湖サミットの会場に展示されていたものを移築した

積水ハウスの環境関連のシンボルが、関東工場に設置されている「ゼロエミッションハウス」。今現在の最高の技術を採用した環境配慮住宅で、洞爺湖サミットの会場に展示されていたものを移築した

「グリーンファースト」は、戸建てのみならずアパートも含めた商品に対応しています。特に最近はPVを搭載したアパートという市場を創ったという感さえあります。アパートは資産活用ですから、本来、初期投資コストがかかるPVのような設備の採用は敬遠されがちなのですが、環境貢献を目指して積極的に搭載を進めており、物件も増えてきました。

積水ハウスの住宅づくりを簡単にまとめると、もともと高性能・高品質の付加価値と資産価値の高い商品に、「エコファースト」という環境価値をプラスして展開しているということがいえるでしょう。

最近は、ストック住宅流通や環境問題に配慮したオーナー住宅買い取り再生事業「エバーループ」、高齢化社会への対応としてシニア向け優良老人ホームや高齢者専用賃貸住宅の施工など、事業の幅を広げつつあります。
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