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へその緒はどこに繋がっている?男が学ぶ妊娠についての知識

「へその緒はどこから胎児に繋がってるの?」“へその緒”のことを、ママと赤ちゃんのおへそ同士がつながっていると勘違いしているプレパパは多いもの。でも、実はそうではありませんよね。今回は“へその緒”についてお話しします。

執筆者:遠藤 雅大

男が学ぶ妊娠!へその緒はどこから出てる?

へその緒はどこから出てる?男が学ぶ妊娠知識

赤ちゃんとママは“へその緒”でつながっているというけれど……

いよいよ出産間近、今にも生まれそうなほどに大きくなったママのお腹の中では赤ちゃんが元気に手足を動かしているせいか、触っていると力強い胎動(たいどう)を感じる今日この頃。
そんな最近、パンパンに大きくなったママのお腹を見ていると、おへそのことが気になるのだ……。

だって、ママのおへそと赤ちゃんのおへそって、“へその緒”というものでつながっていると聞く。でも、赤ちゃんはママのおへそから生まれてくるわけではないのに、どうしておへそ同士がつながっているのだろう? 
気になって妻に聞いてみると、半ば呆れ顔でこんな答えが返ってきた。
「ママと赤ちゃんのおへそがつながっているわけじゃないのよ。まったく、どうして男の人って、こんなに単純なのかしら」。

ええっ、そうなのか!?
“へその緒”っていうから、てっきりママと赤ちゃんはおへそでつながっているとばかり思っていたが、どうやらそうじゃないらしい。だとしたら、ママと赤ちゃんはどうやってつながっているのだろう?そもそも、“へその緒”って、いったい何のためにあるのだろうか……?!
 

ママの子宮内にある胎盤と胎児をつないでいるのがへその緒

へその緒
赤ちゃんとママを繋ぐ命の絆が“へその緒”です
へその緒とは、正式には「臍帯(さいたい)」と呼ばれるもので、胎児と胎盤とをつなぐパイプ役を果たす白い管状の組織です。
“へその緒”という名前からプレパパのなかには「赤ちゃんのおへそとママのおへそがつながっている」と勘違いしている方も多いようですが、正しくはママの子宮内にある胎盤と胎児をつないでいるのがへその緒です。

へその緒の中には2本の臍帯動脈と1本の臍帯静脈という血管が通っていて、ママの胎盤を通して取り込まれた酸素や栄養分は臍帯動脈を通って赤ちゃんへ、赤ちゃんから出る老廃物や二酸化炭素は臍帯静脈を通ってママへと運ばれます。
 

赤ちゃんのへその緒、お手入れのポイント

へその緒
へその緒がきれいに剥がれおちるまでは、お手入れにも注意しましょう
生まれたばかりの赤ちゃんは、きれいなおへそをしているわけではありません。なぜなら、ママとつながっていた証であるへその緒の一部が残っているから。
へその緒は赤ちゃんの成長と共に自然に剥がれ落ちるもので、個人差はありますが一般的には2~3週間が目安といわれています。くれぐれも無理に引っ張ったりしないように。
また、へその緒がとれるまでの間は皮膚が赤くなったり少量の出血のおそれもありますので、お手入れには注意しましょう。
 
  • <へその緒のお手入れのポイント>
  • へその緒は、自然に取れるのを待つもの。無理に引っ張ったりしてはダメ。
  • へその緒がオムツと当たって擦れないように、折り返したりして工夫する。
  • へその緒の付け根の部分はゴミがたまりやすいので、柔らかいガーゼ等で優しく丁寧にふき取る。
  • へその緒は常に清潔に、できるだけ空気に触れさせる。乾燥が進むと、ある日ポロリと取れます。
 

大切なへその緒、保管はどうする?!

赤ちゃんとママとをつないでいたへその緒。赤ちゃんが大きくなったときに「へその緒が見たい」という日を心待ちに、大切に保管したいものですよね。

防虫・防湿性にも優れた桐のケースに入れて保管するのが一般的で、産院で用意してくれる場合もありますが、保管の仕方やどんなケースを選ぶかは、パパママのセンス次第。生まれるその日までに相談して決めておいてはいかがでしょう。


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