いよいよ入園先を決める最後の時期
3歳の子どもには、いったいどんなことができて、どんなことができないのでしょう?きちんと把握しましょう |
先日、ある地方のママにお話を伺ったところ、「うちの地域では私立小学校に行くことがほとんどないので、幼稚園が最初で最後の、親が悩んで決める教育機関なんですよ」と教えてくれました。確かに、子どもの希望が反映されるようになるのは中学以上。義務教育は公立でとほぼ決まっているのであれば、幼稚園(あるいは保育園という選択)が、子どもの人生で一度きりの、親が決める教育機関ということになります。
何ができて、何ができないか把握!
入園先がほぼ決まれば、次に心配になるのは、「うちの子は入園してもちゃんとやっていけるのかしら?」ということではないでしょうか。3歳だったら、まだまだ1人ではできないこともたくさんあります。ママとしては、子どもの「できないこと」ばかりに気を取られ、「これで本当に大丈夫なのかしら?」と心配になってしまいますよね。公園や児童館、サークルなどで、同じ年のお子さんと一緒に遊んだりすると、特にわが子の「できない!」が気になってしまうもの。ママなら誰でも当然のことです。でも、まだまだ半年あるんです。大丈夫。心配しないでください。今はまだ上手にできないことだって、これから毎日の生活のなかに上手に取り入れて、半年間のうちにできるように練習させればいいのです。
3歳の子どもには、いったいどんなことができて、どんなことができないのでしょう? 特に初めての子どもの場合、期待をかけ過ぎてしまいがちですが、入園前の子どもだったら、こんなこともできなくて当たり前です。
・自分の名前が読めない
・お箸が上手に持てない
・お弁当箱の出し入れができない
・水筒のふたが開けられない
・服が上手に着られない
・靴が上手にはけない
こんな「できないこと」だらけで心配…? いえいえ、大丈夫です。文字は年長組になってから読めるようになる子も大勢いますので、入園時期に読めなくても問題はありません。ただ、覚えておけば便利、という程度に考えれば十分です。お箸の持ち方やお弁当箱の出し入れ、着替えなどは、園での生活に直接関係あることだけに、できた方が子どものためにも安心。今から「幼稚園に入るまでにできるようにしようね」と、うまく子どもをその気にさせて、練習させてみてください。
ただし、焦りは禁物!
「どうしてこんなこともできないの!?」
「このままじゃ、幼稚園に入れてもらえないわよ!」
なんていう脅し文句は、NGです。幼稚園は子どもにとって、始めての集団生活。本人だってちょっと大人になる気分でワクワクしたり、ドキドキしたり、結構気にしているんです。そこにママからの怖い脅し文句があったら、楽しいはずの入園だって、恐ろしく、怖いものになってしまいますよ。