嘘をつく子供には、注意すべき時とその必要がないときがある
子供の嘘には、問題ある嘘と無い嘘がある
子供のつく嘘には、3歳、4歳、5歳といった幼児期特有の特に問題視する必要がない嘘と、やめるように導いていかなければならない嘘があります。まず、問題視する必要がないウソについてお話しましょう。
子供の嘘の内容……問題のない、幼児期特有の嘘
■空想の世界の嘘幼い子供は、空想の世界と現実の世界の境界線がなくなり、現実にないことを本当にあったと思い込んでついてしまう「嘘」があります。例えば、大好きなお人形がおしゃべりしたというような、かわいい内容です。
成長とともに、少しずつ空想の世界と現実の世界との境界線がはっきりしてきて、こういうウソはつかなくなってきます。
■願望の嘘
こうなったらいいなという強い思いから、ついてしまう嘘です。例えば、ママが「春休みにディズニーランドに行けたらいいなー」と言ったとします。それを、子供が、ディズニーランドに行きたいという強い思いから、「今度、春休みに、ディズニーランドに行くんだ」とお友達に言ってしまうような嘘です。このような場合、本人は、ウソをついている意識がない場合もあります。
このように、誰かを騙そうというような「嘘」ではなく、幼児が成長していく過程の一つにこのような嘘があることを理解しておく必要があります。
子供の嘘の内容……やめるように導く必要がある注意すべき子供の嘘
■叱られないようにするためにつく子供の嘘子供は本当のことを言うと叱られるために、嘘をついてしまうことがあります。親が「なぜ?」「どうして?」と厳しく問いつめると、自分を守るために嘘をついてその場を取り繕うこともあります。この場合は、嘘にウソを重ねてしまうこともあります。
■人に認められたい、注意をひきつけたいという気持ちからつく嘘
小学生の子供が親に対して「今日、学校で100点のテスト返してもらったんだよ。でも、落としちゃった。」とか、お友達に対して「ぼく、○○や△△のゲームソフト持ってるんだよ。」などと言ってしまう嘘です。
■子供が親の真似でつく嘘
親が子供に適当なことばかり言っている場合、子供も罪の意識がなく同様に気軽に嘘をついてしまう場合があります。
嘘をつく子供との接し方! 嘘をついたときの対処法
■子供に厳しすぎないかを振り返る子供に対して厳しすぎないか、我慢させすぎていないか、振り返ってみてください。厳しすぎると、叱られたくないという一心から嘘をつくことがあります。
■どうして嘘をついてはいけないか子供に理解させる
嘘をつく癖(虚言癖)がついてしまうと、嘘に対する罪悪感もマヒしてきます。ですから、どうして嘘をついてはいけないのかを理解させなければなりません。
嘘をついてしまうと、本当のことを言っても、またウソをついていると思われ、信じてもらえなくことがあり、それがどんなに辛いことかを伝えましょう。
■本当のことを言った場合、絶対に子供の嘘を叱らない
「絶対に叱らないから、本当のことを言ってちょうだい。」と言って、子供が本当のことを言った場合、絶対に叱ってはいけません。そして、まず、正直に言ったこと自体は褒めてあげましょう。そして、次の段階として、子供が悪かった点などがあれば、なぜそんなことをしてしまったのか理由を聞いて、今後はどうしたらいいか考えるようにしましょう。
■子供が正直に話したことを褒める
また、子供が悪いことをして、自分から正直に話した場合も、まずは正直に話したこと自体を褒めてあげてください。それから、悪かったことを注意してください。
■親が子供に誠実な態度で臨む
親の真似でつく嘘の場合ですが、これは、言うまでもなく、親が子供に誠実な態度で臨み、嘘をつかないようにすることです。子供だからといういい加減な気持ちではいけません。子供だからこそ、誠実に対応しなければならないという気持ちでいることが大切です。
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