早期教育・幼児教育/家庭学習・教育方法

「読み聞かせ」が脳に与える影響とは(2ページ目)

認知神経科学の研究に取り組んでいる泰羅雅登先生が、「読み聞かせ」を脳科学的に調査・研究しました。脳にどのような影響を与えるのでしょうか。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

読み聞かせが母親に与える影響

読み聞かせをすることにより、母親の前頭連合野の活動を活発にします。また、子どもの様子をよく見るようになり、子どものちょっとした変化にも気付くようになります。

そして、子どものちょっとした変化から「こんなことができるようになったのね」と気付き、タイミングよくほめてあげることができます。ほめられた子どもは「お母さんはちゃんと見ていてくれたんだ」とうれしくなります。

つまり、読み聞かせをすることで、親子のコミュニケーションが深まり、親子が互いに高め合うことができるということです。泰羅先生は、このことを「読み聞かせの正のスパイラル」と呼んでいます。

このように、読み聞かせは大きな力を持っていますが、しなければならないと義務に感じる必要はなく、親子で読み聞かせを楽しむことが最も大切なことだと結ばれています。

さらに詳しく知りたい方は、「読み聞かせは心の脳に届く」(くもん出版)をご覧ください。近赤外計測を使った脳の比較実験の結果の画像が掲載されています。

【参考文献】
「読み聞かせは心の脳に届く」(くもん出版)

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