■■ その子どもに合わせて答える ■■
子どもの年齢、知能の程度、性格などを考慮し、答えることが大切です。同じ質問でも、子どもによって、答えは変わってくるでしょう。
例えば、「どうして、雨は降るの?」と、きかれた場合、幼い子どもには、「雲さんがエーンエーンっていっぱい泣いて、涙が雨になったのよ。」と、答えるのもいいでしょう。
もう少し大きな子どもには、「空気中には、目には見えないけど、たくさんの水がふくまれていて、海や湖、地面の水が、私たちの気づかないうちに少しずつ、水蒸気っていうものになっていくのよ。
雲は、細かい水や氷の粒が集まったものだけど、この雲が、空気中の水蒸気と合体してどんどん大きくなっていくの。大きくなりすぎた氷の粒は、水のつぶとなって地面におちるのだけど、これが雨になるのよ。」と、いう具合に、詳しく、正確に教えたほうがいいでしょう。
ですから、同じ質問でも、答えは1つではないのです。一人一人の子どもに合った言葉と内容で答えることが大切です。
■■ 分からない時は、一緒に調べる ■■
「雷ってなに?」「どうして、電話でお話ができるの?」など、子どもに聞かれて、うまく答えられない場合、「分からない」と答えて、子どもにバカにされるのがいやだからといって、「そんなこと知らなくていいのよ。」と言って、逃げたり、適当に答えたりしてはいけません。分からないことを調べる姿勢を子どもに見せることも大切です。
答えにつまってしまった時は図鑑や絵本、インターネットなどを利用して一緒に調べ、子どもが理解できるように、かみくだいて説明します。こうして、わからないことを本やインターネットで調べる方法を小さいうちから目にしていると、子どもが学校で勉強するようになってからも、わからないことは、自分からすすんで調べる習慣がつくことでしょう。
■■ 机上の説明だけでなく、体験を通して説明する ■■
「百聞は一見にしかず」です。可能な場合は、実際の観察や体験を通して説明しましょう。例えば、「草花はどうやって水を吸うのか」という時は、実際に、雑草を引っこ抜いてみて、根を見せて説明するのがいいでしょうし、「太陽の位置と影のでき方の関係」も、実際に色々なものの影を見せて、学習するのがいいでしょう。階段に映った影や水に映った影など、楽しい影の発見ができます。
みなさんも、子どもの知的好奇心が最も伸びる「質問期」を大切に過ごしてください。うまく答えるのが難しい質問をされた場合、下記サイトでお子さんと一緒に調べてみてくださいね。
【関連サイト】
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