また、現在の日本の大学生と中国の大学生とで、計算の実力を比較すると、中国の圧勝です。 以下の表は、日本と中国の大学生に、小学校と中学校の問題を中心とする25点満点テストをおこなって、満点をとった学生の割合です。Xは中国の大学、A2、B2は日本の国立大学のトップ校、a2、b2は私立大学のトップ校です。( 「学力調査-1999」『小数ができない大学生』より)
次に数学と理科の授業時間に注目してみましょう。
現在、日本の子供たちは、先進国の中で、最も内容の薄い教科書を用い、最も少ない授業時間によって主要科目を学習していると言われています。新学習指導要領が実施されると、さらに授業時間が削減されるのです。
信じられないことに、新学習指導要領下では、中学3年生の数学と理科の学習時間は、アメリカの同学年に比べてなんと半分になります。さらに、オーストリアに比べると4割です。その他の多くの国々に比べても、学習時間が大幅に少なくなることがわかります。
さらに、米・英と日本の理科・数学の教育のあり方にも、大きな違いがあることが指摘されています。