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教育の現状と教育改革の影響

わが国は、先進国の中で最も内容の薄い教科書を用い、最も少ない授業時間で主要科目を学習していると言われていますが、教育改革で、さらに授業時間や学習内容が削減されます。その影響は?

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

2002年の教育改革で学習時間と学習内容が大幅に削減されますが、その影響はどうなるのでしょうか。

現在、幼稚園に通っているお子さまも、今年、あるいは来年、再来年から小学生です。幼稚園のお子さまをお持ちのお父さま、お母さまもご一緒に、考えてみましょう。

新学習指導要領の実施により、1977年のいわゆる「ゆとりカリキュラム」実施以降指摘されてきた学力低下傾向に更に拍車がかかり、日本の教育レベルを大幅にダウンさせかねないと言われています。

かつては確かに欧米先進国と比べても、日本の教育レベルは高水準にあるとの評価が一般的でした。しかし、「ゆとりカリキュラム」実施以降のここ十数年の間に、学力低下を指摘する様々な事例やデータが示され、危機感が高まりつつあります。

一方、文部科学省のホームページでは、下記の調査結果が紹介され、我が国の児童生徒の成績は,国際的にトップクラスであり,全体としておおむね良好であり、知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題に活用する力についても、日本の子どもは国際的に見て上位であるとしています。

我が国の成績<国際 数学・理科教育調査>
国際教育到達度評価学会(IEA)

<算数・数学の成績>
  小学校 中学校
昭和39年 実施していない 2位/12か国
昭和56年 実施していない 1位/20か国
平成 7年 3位/26か国 3位/41か国
平成11年 実施していない 5位/38か国

(注)小学校については4年生の成績。中学校については昭和39、56年は1年生、平成7年、11年は2年生の成績。

<理科の成績>
  小学校 中学校
昭和45年 1位/16か国 1位/18か国
昭和58年 1位/19か国 2位/26か国
平成 7年 2位/26か国 3位/41か国
平成11年 実施していない 4位/38か国


(注)小学校については昭和45年及び58年は5年生、平成7年は4年生の成績。中学校については各年とも2年生の成績。

ところが、他の調査結果では、全く違う結果がでています。

その調査結果とは、どういったものでしょうか。
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