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虐待に繋がってしまう、ママの心の理由(2ページ目)

虐待についてのアンケートをもとに、ママの心の理由を探ってみます。

高祖 常子

高祖 常子

子育て ガイド

子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事ほか各NPOの理事や行政の委員も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。

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精神的に追いつめられて、子どもにあったってしまうことも。
精神的に追いつめられて、子どもにあったってしまうことも。

虐待してしまうかも知れない不安

アンケートに答えてくれたママたちのコメントには以下のようなものがあります。(一部編集しています)

□虐待する気持ちがわからない
・テレビなどで虐待のニュースなど見ますが、虐待をする方の気持ちがよくわかりません。私も子育てをしていてイライラする事もありますが、子供に対してではなく、忙しいからとか、ゆっくりできない等の理由なので、子供に当たる事は一切ありません。頑張って産まれてきてくれた子供を傷つけるのは本当に悲しい事だと思います。

・なぜ虐待をするのか分からない。そうなる前に、相談できる人などいればまた違う結果になると思うのに・・・と、虐待のニュースを見るたびに悲しくなります。

□虐待してしまいそうな不安
・自分の疲れやストレスがたまりすぎると、子供を、普段以上に怒ったりしてしまい、いつ、自分が、虐待をしてもおかしくないのではないかと感じることがあります。

・しつけと虐待の境界線がわからなくなってきている。人間なので、どうしても感情が入って怒ってしまう。あとで冷静になってみると、虐待だったのかも…とおもってしまうことがある。

書いてくださったのは、別々の方ですが、どちらもママの本音という気がします。

「疲れやストレスがたまりすぎると」「あとで冷静になってみると…」と書かれているように、心の余裕がなくなると、自分にも子どもにもやさしくすることなんてできませんね。

「子ども虐待防止・オレンジリボン運動」のサイト内「あなたにできること」の中にも書かれていますが、時々、自分の子育てを振り返ってみることも大切です。

そしてつらいな、疲れたなと感じたら、パパやおばあちゃん、託児所などの力を借りて自分の時間も心がけて作るようにする、悩みがあったら相談する……など、周りの手を借りましょう。

一人で背負い込まず、早めに周りにSOSを出すことが大切です。


<関連リンク>
「子ども虐待防止・オレンジリボン運動」
「児童虐待を発見したらどうすれば良い?」
「知っているようで知らない児童虐待の現実」
「児童虐待のきっかけと心の闇 虐待に走る親の深層意識とは?」
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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