離乳食/離乳食と食物アレルギー

食物アレルギーの検査とは(2ページ目)

近年増えている食物アレルギー。最近では医師の判断なく自己診断される方も増えているのが問題です。しっかり検査を受けましょう

川口 由美子

執筆者:川口 由美子

離乳食・幼児食・妊娠中の食事ガイド

テストは赤ちゃんに負荷がかかりますが…

食物アレルギーの検査とは

食物アレルギーの検査にはいろいろあります。検査の順番もありますので、慌てずにゆっくりすすめましょう。

STEP1:血液検査

血液検査ではいろいろわかることがありますが、代表的な2テストをご紹介します。
・血液検査(RIST法)……アレルギー体質の判断基準であるタンパク質(免疫グロブリンの1種)「IgE抗体」が血液中にどのくらいあるかを調べます。これが高いと、アレルギー体質と言えます。
・血液検査(RAST法)……特定のアレルゲンに対しての反応を調べるのが、RAST法(CAP-RAST)です。これはアレルゲンに対するIgE抗体の有無と量を知ることができます。反応の強さを0~6段階に分けてスコア化されます。例えばダニ6、卵白2、乳1などと表され、1が擬陽性、2からが陽性とされています。

STEP1:皮膚検査

皮膚検査にはスクラッチテスト、パッチテストの2種類があります。
・スクラッチテスト……背中や腕の皮膚に針で傷をつけてアレルゲンのエキスを1滴たらし、皮膚が赤くなるかどうかチェックするものです。
・パッチテスト……アレルゲンのエキスが染み込んだ小さな紙を腕に貼って、赤くなるかチェックします。

STEP2:除去テスト

血液検査、皮膚検査などでアレルゲンの疑いのある食物がでた場合、より正しい診断をするために、除去テストを行います。
2週間アレルゲンを摂取しないようにし、症状が軽くなるかチェックします。

STEP3:負荷テスト

アレルゲンとして疑われる除去していた食品を少しずつ食べさせるテストです。これは危険ですので、どのくらいの量からはじめるかは専門の医師と相談して行います。

このような試験をして完全除去にするのか否かを判断していきましょう。「アレルギー」と特定するには少し時間がかかりますが、自己判断だけは禁物。
焦らずゆっくりすすめましょうね。


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