離乳食/離乳食を食べないとき

母乳育児と離乳食とのバランス(2ページ目)

母乳育児しているけど不安……。なんだかトラブルが多い……。これから出産するにあたって、そもそも母乳育児がよくわからない……。そんな不安を今回は解消していきます。

川口 由美子

執筆者:川口 由美子

離乳食・幼児食・妊娠中の食事ガイド

母乳育児は、お母さんと赤ちゃんとの独自のペースがあり、教科書通りにはいきません。どうしても悩みがつきもの……。そんな不安や悩みを例に、「母乳育児」の基本についてお伝えします。

母乳が足りているか

赤ちゃんが母乳を飲んだ量がわからないのが難しいところです。ズバリ、飲んだ量の目安は「時間」「間隔」「赤ちゃんのサイン」の3つ。

1、授乳の時間
1回の授乳の時間は、10~15分くらいで考えてみてください。あまり時間をかけると、赤ちゃんが乳首をくわえているだけの、いわゆる「遊び飲み」が考えられます。また短すぎるのも赤ちゃんの欲求を満たしていない可能性があります。ただ、生まれてから1ヵ月くらいは母乳を飲む練習時期なので、回数や間隔、量をあまり気にする必要はありません。欲しがるときに欲しがるだけ飲ませてあげましょう。

2、授乳の回数
授乳の回数は、1~2ヵ月頃は1日に6~7回、2~3ヵ月になると5~6回と減っていき、生後8ヶ月頃には1日約3回というのが平均的な目安です。
新生児母乳と離乳食の回数目安
※母乳量は、母乳を飲む前後の赤ちゃんの体重を量れば計測できますが、都度気にすることはありません。上表はあくまでも目安です。

3、赤ちゃんのサイン
なんとなくグズグズしている、眠っても30分で起きて泣く、1時間以上おっぱいを吸っている。これらは、もっと母乳が欲しいというサイン。十分な時間と回数をあげているのに、さらに欲しがることもあります。それは、赤ちゃんの成長とお母さんの母乳の分泌量が合わなかったため。このようなときには、母乳の量をもっと増やすため、赤ちゃんが望むだけ母乳を与える回数を増やします。

母乳の量を増やしたい場合は、まずは水分を多く摂取し、充分な休息を取ることが必要です。ストレスに感じるようなことは極力避けて、赤ちゃんとママとの大切なスキンシップを第一に考えられる環境を整えてください。

このように1日に何回も母乳を飲んでいる赤ちゃん。ちょっと悩むところが、「赤ちゃんはお腹いっぱいなのに、離乳食をあげる必要はあるの?」「もしあげるのであれば、そのタイミングは?」などが挙げられます。その答えは、次ページで。
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