本来、メキシコ周辺に分布する卵胎生メダカの仲間ですが、古くからアクアリウムで親しまれ、盛んに品種改良が行なわれてきました。原種の色彩は余り派手ではありませんが、交配によって幾つかの色・形の品種が作出されてきました。

ハイフィン・ブルー・ミッキーマウス・プラティ
ハイフィン・ブルー・ミッキーマウス・プラティ
その大きな背びれは、ヴァリアタスが由来のもの?
近縁他種と容易に交雑することから、ソードテールフィッシュやヴァリアタスとの交雑が行なわれ、品種改良に一役買っています。世代交代が早いこと、繁殖が容易なことが、多様な品種を生み出す要因となったのでしょう。

丈夫で初心者にも飼いやすい魚であることから、東南アジアから日夜大量に輸入されてきます。安価なポピュラー種と軽視されがちですが、国産グッピーと同じく系統立てて繁殖を楽しむ熱狂的なマニアも、世界には多く存在します。

プラティの種類


観賞魚として流通しているものは、すでに近縁他種の血が混ざっていて、遺伝的には汚染されたものが多いです。他の改良品種の多くと同じく、体の色や形を指して、例えば

●ハイフィン・レッド・ミッキーマウス・プラティ
(背びれの高い・赤い・尾筒にミッキーマウス状の模様がある・プラティ)

といった具合に名づけられることが多いです。

因みにプラティの名前の由来は、現在では使用されていない以前の属名プラティポエキリウス(Platypoecilus)に由来しています。

その他にも、沢山の種類を熱帯魚オンライン図鑑で紹介しているのでご覧になってください。

→ 熱帯魚オンライン図鑑:プラティの仲間

水槽のサイズ


水槽の集中管理
系統だてた管理を行い、繁殖を目的とした場合、小型水槽がたくさんあると便利。複数置けるラックを作りまとめると、飼育管理が行ないやすい。
5cm前後の魚なので、2ペア程度であれば30cm水槽から飼うことができます。小型の水槽を幾つか用意して、品種ごとに飼育するのも面白いかも知れません。

簡単に子供が増えるので、少しゆとりを持ったサイズの水槽の方が、後々便利だと思います。

適したフィルター


特にこだわりはありませんが、水量10~20L程度の小型水槽であれば、スポンジフィルターが便利です。エアーポンプで作動させるタイプのフィルターで、管理が楽なことと稚魚を給水口から吸い込まない構造なので使い勝手が良いです。

ただし、ろ過能力がそれ程高くないこと、定期的な清掃が必要なことから、諸々混泳させる場合には向いていません。その場合、一般的なフィルターを用いてください。

プラティが好む水


本来の生息地の水質は弱アルカリ性の硬水だが、適応範囲は広い。酸性に傾きすぎない程度に、定期的な水換えを行っていれば問題なく飼うことができます。それは、水換えを長期間サボったり、フィルターの内部や底床が汚れていると、状態を崩すことが多いことの裏返しでもあります。

プラティの餌


フレークフード
特にえり好みもなく、一般的な人工飼料を口にしてくれるので飼育は楽だ。市販のフレークフードなどをメインに当てると良いでしょう。
植物質を好む傾向にありますが、雑食性なので人工飼料から各種冷凍餌まで何でもよく食べます。幾つかの餌をローテンションしながら、与えると良いでしょう。


どんな魚と混泳可能?


とくに温和な性格で他種を攻撃するようなところが無いため、プラティを攻撃しない魚であればどんな魚とでも飼うことはできます。中性付近の水質で管理できる魚が、特に向いているでしょう。

プラティの繁殖


直接仔魚を産む卵胎生メダカの仲間なので、初心者でも簡単に繁殖を楽しむことが可能です。グッピーなどと同じく、オスにはゴノポジウムと呼ばれる交接器を持っていること、メスは一回り体が大きく妊娠すると腹部が大きくなることから雌雄の判別は容易です。

ただ飼育しているだけで、ひょっこり稚魚が泳ぎだすことも珍しくありません。本格的に稚魚をとるのであれば、腹部が張った産仔直前のメスを産卵ケースに隔離したり、ウィローモスを敷き詰めた小型水槽に移すことで、仔魚が他の魚や親に食べられるのを防ぎます。

稚魚に与える餌は、親に与えている人工飼料を砕いたものでも育ちますが、栄養のバランス的に余り宜しくありません。ブラインシュリンプを孵化させて、与えてください。