本の世界の楽しさを伝え、本と子どもたちを結びつける効果的な方法として、読み聞かせが注目されています。おはなし会などでの読み聞かせには決まりごともありますが、お母さんがお子さんに読み聞かせをする場合は、それほど難しく考える必要はありません。大切なのは、心をこめて読む姿勢と、頑張りすぎないことです。できれば、お子さんをお膝に乗せて読んであげましょう。そして、読み終わった後でお母さんが質問魔にならないように気をつければ大丈夫。絵本を通して親子で楽しい時間を共有できるよう、まずは、肩肘張らずに、気軽に取り組んでみましょう。
 

楽しく、飾らず、心をこめた読み聞かせを

読み聞かせを通して親子で共有する時間は、本当に幸せなひととき

読み聞かせを通して親子で共有する時間は、本当に幸せなひととき

読み聞かせは、文字を読めない子どものかわりに、ただ活字を音声に置き換えるだけの作業ではありません。読み手の声を通して、その人の絵本の解釈や理解度、作品の好みやその時の心理状態など様々なことが現れてきます。読み手のありのままが、聞き手に伝わっていきます。

そこに、自分で読むのとは違う、読んでもらう面白さが生まれてきます。文字の読める小学生のお子さんにも読み聞かせをしましょうと言われるのはこのためです。

お子さんに、読み手のありのままが伝わるのですから、まずは楽しんで取り組みましょう。東京こども図書館館長の松岡享子さんは「素直に、飾り気なく、そして、できれば心をこめて読んであげてください」とおっしゃっています。私も、それが読み方の秘訣だと思います。
 

頑張りすぎに注意

読み聞かせを始めたお母さんが、うっかり陥りやすい間違いがあります。それは、頑張りすぎてしまうこと。時々、声優さながらに登場人物の声を演じ分けたり、身振り手振りに顔つきまで変わってしまう演技派(?)のお母さんがいらっしゃいますが、張り切って大袈裟になり過ぎないように気をつけましょう。お子さんは、本に集中できず、読んでいるお母さんばかり見てしまうことになりかねません。また、読み聞かせのスケジュールを決め、それを守り抜こうとすることなども頑張りすぎと言えます。

読み聞かせをする時に「○○しなければいけない」と考えると窮屈になります。良い絵本を上手にたくさん読まなくてはいけないと思う必要はありません。頑張りすぎると長続きしません。