暑い夏こそ、「うってつけ?!」
もう、手がつけられない?!
キッチン換気扇周辺に付く汚れは、主に調理中に出る油に屋外から入ってくる土ぼこりや煤煙、屋内から出る綿ぼこりやチリなどが混じって酸化、固化したもので、実際なかなか手ごわい汚れです。
ところで、キッチン換気扇周りが「どうも夏場はベタベタしてイヤだ」と感じたことのある方はいませんか? そういう箇所でも冬場に触ると、ベタベタというよりもゴワゴワした感触となります。
このゴワゴワを落とさんと、いざ大掃除に着手したものの、結局汚れを落としきれなかった……そんな経験をお持ちの方! そこは、年末という気温の低い冬場ではなく、ベタベタ気持ち悪い夏場にこそ、掃除するべきだったのです。
酸化、固化した油汚れは、温度があがると汚れの分子が緩みだします。つまり固い「ゴワゴワ」が緩んで「ベタベタ」になるのです。その緩みに、この汚れ(酸性)を中和すべくアルカリ性を示すセスキ炭酸ソーダや重曹、洗剤等をぶつけることで、汚れは効果的に落とすことが可能になります。キッチン換気扇周りを掃除するなら、暖房をかけずとも気温の高い、暑い夏が最適なのです。
実際、東京の12月~1月の平均気温は6度前後ですが、7月~8月の平均気温は26度~27度。20度もの差が生じています。また、水道水の平均水温も、±1度程度の誤差はあるものの、およそこの平均気温と同程度の温度となっています。「お湯で濯ぐ」ようなプロセスにかかるコストにも大きな差が生じるのです。
よって、断然キッチン油汚れの掃除をするなら「真夏!」であることの理由が、ご理解いただけたかと思います。次のページでは、それぞれの箇所の掃除方法についてご説明します。