前回の記事「なぜ筋トレをする投資家は資産を作れるのか?(1)」に引き続き、筋トレと投資の意外な関係を紹介しています。取材に協力してくれたのは、筑波大学にて体育科学の博士号を取得した渡辺将司さん。いってみればスポーツ科学のプロなのですが、そんな博士に話を聞きつつ、投資との関連性を探っていきます。

筋トレも投資も年齢に関係なくできる

アメリカの学会にて。

アメリカの学会にて。

まずは、筋トレについて話を進めていきましょう。筋トレというと、高校生から若い人、あるいは40代、50代が行うイメージがあるかもしれませんが、基本的には年齢に関係なく行うことができるんだそうです。もちろん、個人の体力や筋力などによってメニューは変わってきますが、たとえば、小学生でも、高齢者でもできてしまうのが筋トレの良さでもあります。

この点は投資も全く同じで、小学生だろうが70歳のおじいちゃんだろうが、誰でも始められるというのが投資のすごいところ。しかも、自分の生活状況などにあわせて投資額を決めることができてしまいます。この点を筋トレでいえば、負荷を加減するというところでしょうか。ようするに、自分のペースで行えるということが、筋トレと投資の共通点の1つです。

ちなみに、3ヵ月、6ヵ月という期間であれば子供も成人も高齢者も、筋力の伸び具合はほとんど変わらないそうです。筋肥大、つまり筋肉が太くなるという点では、子どもはほとんどなく、一方で若い人、特に男性は肥大しやすく、中高齢者になると筋肥大はしにくくなります。これは、若いうちは、男性ホルモンがたくさん出ているからなんだそうです。

体力の持ち越し効果 

子供のうちから筋力を高めている人とそうでない人は、高校生や成人になったときに筋力に差が出てきます。筋力は、筋肉の量を保つことになるので、年齢を重ねるごとにどんどん減っていくのですが、この減り具合は、子供のうちから筋力を高めていた人とそうでない人でもほとんど同じ。

たとえば、60歳になったときに、若いころ運動をしなかった人は、筋力のレベルでいうと低い状態になります。しかし子どものころや若いうちに運動をしていた人は、それなりに高いレベルに位置しているそうです。筋力でいうと、もしかしたら40代ということもあるかもしれません。これが体力の持ち越し効果です。

 

筋力の持ち越し効果のイメージ図。博士作成。

筋力の持ち越し効果のイメージ図。博士作成。

ということは、高齢になったときのことを考えると、子供のうちからしっかり運動をしていたほうがいいのではないかと考えることもできそうです。

では、これを投資で考えるとどうなるのでしょうか。それは次のページで。