年金

すぐわかる!年金額の計算方法~ねんきん定期便の活用(2ページ目)

将来の年金額を計算する方法はこれまでにも何回かご紹介してきました。今回は年金額の計算方法の最新版として、昨年度より送付が始まった「ねんきん定期便」を活用する方法をご案内します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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事例で検証~年金額の計算(1)

現役時代の働き方で年金額にも差があります

現役時代の働き方で年金額にも差があります

「年金の種類と受け取り方、人によってどう違うの?」では、加入した年金制度により将来受給できる年金がどうなるのかご案内しました。今回は、その事例で検証したケースの年金額はどうなるのか試算してみます。なお、各事例とも老齢厚生年金の年金額は加入実績に基づく年金額はねんきん定期便による見込額を使用し、今後の加入見込みによる年金額を計算します。

【事例1】
会社員A子さんは昭和45年4月生まれの40歳です。大学卒業後、民間企業に就職し、現在も勤務しています。A子さんは結婚の予定はなく、現在の会社に定年まで勤務するつもりです。A子さんの現在までの年金加入歴と今後の加入見込みは以下のようになります。
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A子さんは60歳まで厚生年金に加入する予定です。保険料納付済期間が37年になる予定なので老齢基礎年金の見込額は732,700円(=792,100円×444月/480月)になります。

これまでの加入実績(17年間)による老齢厚生年金の年金額は、ねんきん定期便より355,200円です。定年までの20年間の平均収入を50万円と仮定すると、今後の加入見込みによる年金額は657,700円(=50万円×5.481/1000×240月)です。合計すると、老齢厚生年金の見込額は1,012,900円(100円未満四捨五入)となります。

A子さんの老齢年金の見込額は以下のようになります。
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【例2】
フリーで広告デザイナーをしているB彦さんは昭和45年4月生まれの40歳です。大学卒業後は、広告代理店に就職し厚生年金に加入していましたが、平成12年4月、30歳の時に独立し、独立後は国民年金の第1号被保険者です。妻のC美さん(昭和55年4月生まれ、30歳)とは独立後に結婚し、現在は専業主婦です。C美さんは大学卒業後民間企業に就職しましたが、結婚時に退職しました。B彦さんとC美さんの年金加入歴と今後の加入見込みは以下のようになります。
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B彦さんとC美さんは、60歳までの保険料納付済期間が厚生年金と国民年金の加入期間を合計して37年になる予定です。老齢基礎年金の見込額はともに732,700円です。

B彦さんの30歳までの厚生年金の加入期間による老齢厚生年金の年金額は、ねんきん定期便より143,600円です。B彦さんは、今後厚生年金に加入する予定がないので、加給年金が支給されません。将来の老齢厚生年金は143,600円です。C美さんの25歳までの厚生年金の加入期間による老齢厚生年金の年金額は、ねんきん定期便より31,600円で、今後厚生年金に加入する予定がないのでこの金額が将来の年金額になります。

B彦さんとC美さんの老齢年金の見込額は以下の通りです。
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