醤油の産地で食べるしょうゆソフトクリーム
しょうゆソフトクリーム
ソフトクリームに醤油という組み合わせは、当初地元では異色な食べ物として取りざたされました。今では、藩政時代から続く醤油の産地「大野」の名物として定着しています。しかも「しょうゆソフトやろ。キャラメルみたいな味やねー。」と「変わっているけど美味しいんだよ」という地元民納得のソフトクリームになっています。
ただ、味覚は人それぞれ。私個人としては、キャラメル以上のものを感じました。
たった250円なのに、まるでフランスの洋菓子を食べているような高級な味。大げさに聞こえるかもしれませんが、単なるキャラメル味に留めておくのはもったいない気がするのです。それと同時に日本を代表する調味料「醤油」の可能性に驚かされるばかりです。
もろみ蔵の中。テーブルやいすは、もろみや醤油の樽を再利用したもの
このしょうゆソフトが食べることができるお店のひとつ「もろみ蔵」は、実際にもろみを熟成させていた蔵を利用した施設で、現在はギャラリーと喫茶のサロンになっています。街並み保存と地域活性化のため、地元の商工会が1998年に立ち上げました。その時に名物にしようと、しょうゆソフトクリームが誕生したのです。
アイデアのヒントは長野の善光寺の前で売られていた「味噌ソフトクリーム」でした。「味噌でできるなら、醤油でもできるやろ」。そう思った商工会のメンバーが試行錯誤して作り上げました。
中では醤油をはじめ、味噌など特産品も買うことができます
■しょうゆソフトクリーム 250円
■もろみ蔵
住所:石川県金沢市大野町2-39
TEL:076-267-6638
営業時間:11:00~19:00(平日)
10:00~19:00(土曜)
10:00~18:00(日曜・祝日)
定休日:水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
アクセス:金沢駅から線路沿いに福井方向へ徒歩約5分の中橋(なかばし)バス停から「大野ゆき」または「大野港ゆき」バスで約20分終点下車徒歩約3分
※かなり奥まったところにあるので地元の人に尋ねるのがおすすめ