金沢の歴史

卯辰山から望んだ金沢市内

卯辰山から望んだ金沢市内。遠くに日本海が見えています

現在の金沢は戦国の武将・前田利家公が基礎を築き加賀百万石として発展しました。歴代藩主が茶の湯に関心を寄せ文化的な政策に力を入れたため、今でも伝統工芸や伝統芸能が盛ん。工芸には加賀友禅や九谷焼、金沢箔をはじめ数多くの美しく上質な技が受け継がれています。また、伝統芸能にも「加賀宝生」という金沢で独自の発展をとげた能の流派があります。

さらに戦災にあっていないので、こういった伝統文化や、武家屋敷跡、明治時代の建物など藩政時代からの面影が市内随所に残っています。

金沢のエリア情報

金沢の観光という点で、大きく8つのエリアに分けてみました。

金沢の玄関口「金沢駅」
金沢の中心「兼六園・金沢城公園」
金沢城のお膝元「長町武家屋敷跡・香林坊・片町」
近江町市場のある「武蔵ヶ辻」
金沢情緒溢れる「ひがし茶屋街・主計町茶屋街」
昔の面影が残る「にし茶屋街・野町・寺町」
海が見える醤油の町「大野」
金沢の奥座敷「湯涌温泉」


金沢の玄関口「金沢駅」

JR金沢駅東口側。ガラス張りのドームは「もてなしドーム」とよばれています

JR金沢駅東口側。ガラス張りのドームは「もてなしドーム」と呼ばれています

金沢の玄関口JR金沢駅。東口、西口とあり、市内中心部へ行くには東口へ。大きな門「鼓門」が目印です。

駅の中にはホテル、レストラン、お土産売り場をはじめ、スーパーやドラッグショップ、ファッションフロアなどが揃っています。

駅の外にもホテルや飲食店、ファッションビルが立ち並び、観光の拠点として、またショッピングにと便利な場所になっていて、地元の人たちもよく足を運ぶスポットです。

金沢の中心「兼六園・金沢城公園」

兼六園側から臨んだ石川門

兼六園側から望んだ石川門

金沢城公園は戦国の武将・前田利家公が入城した金沢城があった場所です。その後、陸軍の駐屯地、金沢大学と姿を変え、現在も金沢城の歴史を伝える公園として整備が進められています。

金沢城の庭である兼六園は四季に合わせさまざまな姿を見せますが、特に桜に彩られる春はこの界隈にみごとな景色が広がります。

また兼六園真弓坂口側に広坂交差点がありますが、坂を上ると県立美術館や能楽堂、県立歴史博物館など文化施設があります。また緑が多く、特にこの坂道はカーブした両脇に木々が迫り、癒される感じがして散策におすすめです。

一方、広坂交差点を挟んで兼六園のななめ向かいには、触れる事ができる作品があるなどコンセプトのユニークさから国内外で注目を集めている現代美術館・金沢21世紀美術館があります。

金沢城のお膝元「長町武家屋敷跡・香林坊・片町」

地区一帯に土塀が

地区一帯に土塀を持った家があります

土塀が連なる町並みが特徴の長町武家屋敷跡。藩政時代の上・中級武士が住んでいた地区で、当時の面影を今に残しています。道を歩くと、タイムスリップしたような感じが楽しめます。

中を見学できる屋敷や資料館、土産物屋や金沢らしい和菓子店などもあります。


香林坊交差点

香林坊交差点は兼六園や金沢城公園と武家屋敷跡の間にあるので、覚えておくと便利

長町武家屋敷跡から歩いて5分くらいの所にあるのが、金沢随一の繁華街、香林坊・片町エリア。数多くの飲食店をはじめ、デパートやファッションビル、ファッションモールが立ち並ぶ金沢の中心街で、お隣の富山や福井からも多くの買い物客が訪れます。

2014年に予定されている北陸新幹線の開業を睨んで、パワフルに活動している地区の一つです。

近江町市場のある「武蔵ヶ辻」

武蔵ヶ辻交差点と近江町いちば館

武蔵ヶ辻交差点と近江町いちば館

金沢駅東口側の前から延びる道を進むと、新鮮な魚介や野菜などが揃う近江町市場のある武蔵ヶ辻に着きます。市場の向かいにはデパート(めいてつ・エムザ)もあって、金沢のお土産も揃っています。

またその道をさらに進むと、商人の町・尾張町に。今でも和菓子や麩、宝飾などさまざまなジャンルの老舗が軒を連ねています。

金沢情緒溢れる「ひがし茶屋街・主計町(かずえまち)茶屋街」

趣のある主計町の様子

趣のある主計町の様子。左手には浅野川が流れています

尾張町を過ぎ、さらに突き当たりまで行って左に折れると、浅野川が出てきます。この浅野川沿いに、金沢にある3つの茶屋街「三茶屋街」のうちの2つ、ひがし茶屋街と主計町茶屋街があります。

「お茶屋」では、芸妓による舞や琴、謡から和歌、俳諧まで幅広く教養の高い遊びが繰り広げられます。

重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、町並みには昔の面影が残り、どこからともなく芸妓さんの三味線や謡が聞こえて来ることも。

またこの界隈は、明治の文豪・泉鏡花や徳田秋聲のゆかりの地でもあり、それぞれの記念館もあります。

昔の面影が残る「にし茶屋街・野町・寺町」

西茶屋街

にし茶屋街の風景

中心部から、金沢を代表する二本の川のひとつ、犀川(さいがわ)を越えたエリア。犀川に平行して寺院群が広がり、隠し階段やドンデン返しなど、しかけが随所にある「妙立寺」(通称「忍者寺」)は観光客に人気です。

また、藩政時代からの歴史を持つ、ひがし茶屋街、主計町茶屋街と並んで「三茶屋街」と称される「にし茶屋街」があり、今も料亭や芸妓置屋が軒を連ねています。

 

海が見える醤油の町「大野」

大野は日本海のすぐそば

大野は日本海のすぐそば

日本海を望む金沢港の周辺にあるのが大野。古くから醤油の生産が盛んで、今でも町を歩くと、芳ばしい醤油の香りがどこからともなく漂ってきます。厳選素材の上質な醤油で市内のお寿司屋さんでも好まれています。

醤油や味噌に関係した商品はもちろん手に入りますが、調味料だけではなく醤油が入ったソフトクリームなど遊び心があるお菓子もあります。

また幕末の発明家・大野弁吉を紹介した記念館もあり、からくり人形などを見ることもできます。

大野は金沢駅から海側へ車で15分くらいのところにあります。

金沢の奥座敷「湯涌温泉」

静かな佇まいの湯涌温泉

静かな佇まいの湯涌温泉

海の次は山です。金沢の奥座敷と称される湯涌温泉(ゆわくおんせん)。兼六園から車でおよそ20分の近さにあります。

お宿が9軒と小さな温泉ですが、それだからこそしっとりと趣がある場所になっています。そして何よりも、大正ロマンを代表する美人画で知られる竹久夢二が恋人と逗留した地として有名。ロマンチックで大人の香りがするエリアです。


金沢は歴史あり、文化あり、海あり、山あり、季節あり、といろんなものを持っている豊かな町です。食も充実していて楽しみ方もさまざまですが、全体を通してみると、趣のあるスポットが多く、落ち着いた感じのするところだと思います。大人の大切な時間を過ごすのにおすすめの場所です。
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