新生児育児/新生児の湿疹、便秘、主なトラブル

新生児の「おむつかぶれ」!原因と対策

赤ちゃん・新生児に多い肌トラブルである「おむつかぶれ」の原因と対策について紹介していきます。おむつかぶれは何度も経験する悩みでしょう。原因は、うんちの回数が多いのに加え、おしりを拭くときの刺激が強すぎるために起こります。

浅井 貴子

執筆者:浅井 貴子

母乳育児ガイド

新生児の赤ちゃんに多い「おむつかぶれ」の原因は?

新生児の赤ちゃんに多いおむつかぶれの原因・対策

おむつかぶれは、ほとんどの赤ちゃんが一度は経験するお悩み

赤ちゃん・新生児に多い肌トラブルである「おむつかぶれ」の原因と対策について紹介します。おむつかぶれは、ほとんどの赤ちゃんが一度は経験するお悩みです。その原因は、うんちの回数が多いのに加え、おしりを拭くときの刺激が強すぎるために起こります。

もし、お尻が赤くなってしまった時には市販のおしり拭きの使用を控えて摩擦を減らし、お湯で洗い流すようにすると良くなってきます。あとはしっかり乾燥させて、肌にあったおむつかぶれ用のクリームをつけて治しましょう。
 

赤ちゃんのうんちは、1日に何度も出る

ミルクを飲んでいる赤ちゃんのうんちはややねっとり

ミルクを飲んでいる赤ちゃんのうんちはややねっとり

新生児期は特にうんちの回数が多く、完全母乳だと消化がよいので、1日に飲んだ回数分の7~10回はウンチが出るこもあります。

うんちの形状は、スープカレーにカッテージチーズが混じったような感じ(顆粒便)、ミルクを足していると少し回数が少なくなり、ややねっとり、クリーム色というウンチになります。
 

赤ちゃんの皮膚は薄く、おむつかぶれを起こしやすい

オムツかぶれにご注意!

オムツかぶれにご注意!

うんちの回数が多いと、おむつ交換をする回数も必然的に増えまていきます。うんちに含まれる酵素と、おしりを拭くという摩擦行為などの外的刺激が合わさって、おむつかぶれが起こってしまうと言われています。

赤ちゃんの皮膚はとても薄く、乾燥や刺激から守る角質層の厚さが大人の約半分程度。また、大人よりも体の水分保持量が多く、さらに代謝も活発なため、皮膚トラブルに繋がりやすいのです。
 

おむつかぶれにを防ぐ!正しいおむつがえのコツ

以下の3つのポイントに気をつけておむつがえをすると、おむつかぶれしにくくなります。
 
  1. おしっこの時はオムツの乾いた部分で押さえ拭きをすれば十分です。おしり拭きでゴシゴシ拭かないようにしましょう。
     
  2. うんちの回数が多く、市販のおしり拭きで刺激が強い時は、赤ちゃんウォッシュレットで洗い流すか、コットンにぬるま湯を浸して優しく流します。
    (赤ちゃんウォッシュレットとは、市販の霧吹きや100円ショップのポリ容器などにぬるま湯を入れて、うんちを洗い流すことです。)
     
  3. うんちを洗い流したら乾いたコットンなどの布で押さえ拭きをして、よく乾かしましょう。乾かし方は小さめのうちわで風を送ってもいいですし、冬場はドライヤーの弱風を送ってもよいです。
    また、日が入る明るい所でおしりを出しておくのもいいでしょう。これが一番早く治ります。
     

おむつかぶれが酷いときは、すぐ病院へ

クリームは塗りこまず、トントンと軽くたたくようにしてつけましょう

クリームは塗りこまず、トントンと軽くたたくようにしてつけましょう

万が一、赤みが強くなったり、かぶれてしまったら、病院へ連れて行きお医者さんに見てもらいましょう。皮膚科でも小児科でもどちらでもかまいません。おむつかぶれで出される薬は亜鉛化軟膏というもので、うんちの度につけます。

軟膏をつけるときは、こすりすぎないよう注意しましょう。トントンと赤みの部分に軽くたたくように塗布します。

※注意事項
稀に白い粕のようなものがポロポロ出る場合はカンジタ性のオムツかぶれの場合があったり、肛門の周囲が化膿する肛門周囲膿瘍という病気のこともあるので、治りにくい場合はすぐに病院を受診しましょう。    

 

おしりのケアにおむつかぶれ用クリームを

時間がたって乾いたうんちには、オリーブオイルやアーモンドオイルなどのオイルを塗布して柔らかくしてから除去しましょう。

赤みが強い場合には、カレンデュラオイルがよく効きます。湿度が多い季節には薄くベビーパウダーをはたいておいてもいいでしょう。あくまでも少量を伸ばす感じで使いすぎには注意です。
 

布おむつと紙おむつ、どちらがかぶれにくい?

一見、布オムツのほうが濡れている感じがするので、かぶれやすいと思われがちですが、どちらの場合でも次のおむつ交換との間があきすぎるとかぶれてしまいます。紙おむつのメーカーによっても相性があることもあるので、色々と試して自分の子どもの肌に合ったおむつを見つけてあげましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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