部屋探し・家賃/賃貸物件の情報収集術

徒歩時間の表記「80m=1分」は本当?

不動産表記の規定では、「80m=1分」として換算されています。でも、80m=1分ってどのくらいの早さなのでしょうか?また、誰が歩いても同じなのでしょうか?

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

物件から最寄駅までどのくらいの距離があるのかは、部屋選びの重要なファクターの1つです。どの不動産表記でも「80m=1分」として駅やバス停などから物件までの徒歩時間を計算していますが、人によって歩く速度は違うもの。ですから、「80m=1分」というのは、誰にでも分かりやすく判断できるように統一された数字なのです。


80m=1分の真実
 

不動産公正取引協議会の表示規約では、道路距離80mにつき1分を要するものとして計算することが定められています。1分未満の端数は切り上げて計算しますし、「0分」という表示はありませんので、駅の隣にある物件でも「1分」と表示されます。

駅から物件までの距離と徒歩時間の関係は以下のようです。
  
 
 

 

 


80mまでは1分ですが、81m~は2分と表記されるので、もし、駅から80mのところと81mのところに物件があったなら、それぞれ徒歩時間は「1分」と「2分」となるのが規定です。

新築物件の場合なら、駅からの距離を現地で正確に測定しているケースもあるでしょう。特に、新規分譲物件では現地で計ることが多く、これが賃貸に出された時にはかなり正確な数字で算出されています。でも賃貸の場合、大家さんや管理会社がしっかり把握していれば正確な徒歩時間が表記されるでしょうが、中古物件ですでに新築のときの物件資料が残っていなかったり、仲介だけを依頼された不動産会社からの広告になると、必ず現地で計測してはいないようです。

>>>では、どのようにして徒歩時間を算出しているのでしょうか?

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