地図上の距離で測定


現地の物件を実測して徒歩時間を算出するか、地図上で計測しているケースがほとんど。賃貸の場合、どちらかというと後者のほうが多いかもしれません。

交通量の多い信号や踏切、坂道・・・徒歩時間をオーバーさせる要素はいっぱい!

交通量の多い信号や踏切、坂道・・・徒歩時間をオーバーさせる要素はいっぱい!

徒歩時間の計測を地図上で行う場合、駅から物件までの距離を測りますが、実際の現地の状態によっては計算通りの時間ではないことも。例えば、信号待ちや踏切待ちが多かったり、上り坂や下り坂があったりするときには所要時間がかかります。地図上では通れそうな道であっても、実際には回り道をしなければいけなかったり、逆に抜け道があったりすると、所要時間は変わってきます。

また、中には地図上で測定するときに駅から物件まで定規を直線に当てて計り、時間を計算している物件もありますが、これだときちんと道路を歩いた場合にはそれより時間がかかってしまいます。あまりに実際の物件と表記された徒歩時間が異なっている場合には、不動産業界の自主団体である「不動産公正取引協議会(公取協)」などが厳重警告したり、違反事例を公開したりして公正な広告表示をする指導がなされています。いい加減な広告をしている不動産会社には注意しましょう。
(首都圏不動産公正取引協議会のHPはこちら


大規模団地、大型駅は要注意!

ちなみに徒歩時間は、どこからどこまでを計っているか知っていますか?
もちろん、「駅」から「物件」までですが、ひとことで駅といってもターミナル駅から無人駅までその規模はさまざま。都会の大型駅は路線も多く、同じ○○駅でも路線によって離れているケースがあります。

エスカレーターの長い駅や、同じ駅でも路線によって離れている駅もある。特に都心は、駅の出入り口からホームまで離れているので現地で確かめることを忘れずに!

エスカレーターの長い駅や、同じ駅でも路線によって離れている駅もある。特に都心は、駅の出入り口からホームまで離れているので現地で確かめることを忘れずに!

例えば、東京の地下鉄・大江戸線の六本木駅は、地下40mほどのところにホームがあり、その深さは日本一。そのため、地上の出入り口から駅ホームまで5分以上もかかりますが、徒歩時間表記は地下鉄の入り口まででOK。実際、電車に乗るまでにはさらに時間がかかることを考慮しておかないと、朝の通勤・通学ラッシュの時には誤算があるかもしれません。

また、物件の方もいちばん駅に近い入り口までの徒歩時間しか表記されていませんので、特に注意が必要なのは、敷地内に複数等の建物が建っている団地や大規模マンションの場合。
駅からいちばん近い敷地の入り口から、自分の部屋が遠くにあったり高層階でエレベーターや階段を利用しなければいけない場合、敷地入り口から自分の部屋の玄関までの徒歩時間は表記に考慮されていませんから、どこの部屋を借りるかによってその時間も含めなければなりません。


マンションBを借りた場合でも、同じ敷地内にあるマンションAの入り口までの所要時間で距離・徒歩時間は計算される

マンションBを借りた場合でも、同じ敷地内にあるマンションAの入り口までの所要時間で距離・徒歩時間は計算される



自分の歩く速度でチェック

80m=1分という規定はハイヒールを履いた女性が一般的に歩ける速度とされており、時速4.8kmになりますが、一般的な大人の歩く速さは平均して時速4km(67m=1分)といわれています。これは、大人ならそれほど急がなくても歩けるペース。成人男性ならもう少し早く歩けるでしょうし、お子さんと一緒に歩くのならもう少し時間がかかります。

「徒歩○分」と表記されていたら、○分程度かかると認識し、現地を実際に歩いてみましょう。自分の速度ならどの程度かかるのか、また信号や上り坂などの状況もつかめますし、近道を発見できるかもしれません。あくまでも目安時間と捉えて部屋探しに役立ててくださいね。

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