受験は先んじたら勝ち。勝つために今から計画を立ててはじめよう |
「大学受験の本格的な勉強は、高3の4月新学期から」なんて考えていたらすでに遅い。はっきり言えば、高校2年の3月からすでに戦いの火蓋は切られている(それでも遅い)。合格への道は、計画的な勉強スケジュールが何より。今回は新高校3年生のご両親を対象にしたが、基本は小学生であろうが、中学生であろうが変わらない。
なお記事作成にあたり、代々木ゼミナール数学科佐々木誠、理科北角巌、国語科稲原彰の各先生方にアドバイスをいただきました(英語はガイド吉田敦彦)。予備校現場でしか聞けない話でもあるので、ぜひお読みください。
英語:語彙力増強がカギ
現役生が浪人生と決定的に違うのは語彙力。まず春の時期は、単語帳などを使用して語彙力の増強をする。単語や熟語は覚えにくいもので、すぐには覚えらない。それは外国語である日常使っていないという環境を考えれば普通のこと。英語は、初めて行うスポーツのようなもの。まったくわからずとりあえず試合をしようかと思う人はまずいないでしょう。体力をつけたり、ルールを覚えることが先決ですね。
あせらず、何度も反復して覚えてください。忘れるからといって最初に戻っていると、決して最後まで単語帳などは到達しない。ポイントは「忘れるのが普通」だということ。忘れることで、自分にガッカリ……。そして単語帳を放置してしまうことが一番多いケースだったりする。簡単なテクニックに飛びつくのも、そういう生徒だろう。当然というか厳しいことを言うようだが、地道な努力でしかクリアできないことをよく覚えておいてほしい。
単語帳だけを覚えていると忘れるのも早いので、長文問題を併用しながら覚えるといい。あるいは、2年までに行った高校のリーダーのテキストを復習するのも効果的。あまり新しいものを買わず、あるもので完成させたほうがいい。身近にあるものからはじめれば無駄もなくなり、金銭面でも効率的だ。
余裕があれば、文法の基礎も早いうちに習得しておくべきだろう。特に、新指導要領では文法の様々な項目が抜けているので、詳しく解説してある参考書を一通り読んで、付属問題集をやるか、薄い問題集に取り組んでおきたい。高3の夏前から本格的な受験勉強をやりはじめよう。