害虫・害獣駆除/その他害虫の駆除の仕方

ダニの生態(2ページ目)

住まいの害虫としてよく知られている「ダニ」でも、その生態までは知らない人がほとんどです。想像以上に沢山の数のダニが私達の暮らしとともに居る事実には驚きを禁じえないはず。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

ダニの生息場所

チリダニ、コナダニ、ツメダニといった屋内ダニの多くは、主に畳、畳の下、じゅうたん(カーペット)、ラグマット、ベッドマット、ふとん、座布団、ぬいぐるみ、クッション、カーテン、布製ソファ(椅子)、衣類、食品に生息しています。

特にマンションの、畳や絨毯の部屋に棲むダニの数は、真冬でも塵1g中300~400匹(梅雨である6~7月のピーク時には、この2倍から2.5倍に増加)。天文学的数値といえますが、それほど予想以上に身近な害虫であるともいえます。

ダニの繁殖

ダニ繁殖に必要な3大条件は以下になります。
  1. 高温多湿の環境(気温20~30度、湿度60~80%)
  2. 十分なエサ(屋内の塵や埃のなかの髪の毛、動物の毛、フケ、垢、食べ物のカス、仲間のダニ、カビなど)
  3. 潜入できる場所(生息場所に準ずる)
ちなみに、コナヒョウヒダニは湿度70%以上で増殖ペースが速まり、ケナガコナダニは、湿度60%前後で繁殖できなくなるといわれ、「住まいの湿度コントロール」が端的にダニ被害を広げるか狭めるかの鍵といえます。

具体的なダニの害

屋内ダニの及ぼす害として代表的なものは、アレルギー症状(アトピー性皮膚炎、喘息など)で、もっとも深刻なものといえます。

その他、皮膚の痒み、皮膚の腫れ、炎症、吸血、ペットへの寄生なども看過できない害といえます。
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