収納/10分でできる片付けテク

片づかないキッチン収納の処方箋(2ページ目)

キッチンの状態は、やる気と料理の出来映えに直結します。限られたスペースをどう使おうかと頭を悩ませているあなたへ。テクニックにはまり込む前に、基本から見直してみませんか?

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

流しの下は大きく使う

湿気やすいので、お米など食品の保管には適さない
備え付けの棚がないため、道具を積み重ねてしまって、使いにくくなりやすい場所です。おまけに給排水のパイプがあるため、収納を100%使いきれないことが難点。そのせいで、自分は「収納べた?」と感じる人が多いのです。でもこのスペースをフルに活かすのは、そもそも無理な場所。この際ここは使いにくい場所と割り切って、たくさんしまわないのがうまくいく秘訣です。

観音開きの扉なら、収納内に市販のラックを置いて棚の代わりにする程度に止めます。そして鍋やボウルなどの積み上げを予防して、ひと手間で出し入れできるように。引き出し収納の場合は、鍋やボウルは入れ子式にすると収めやすくなります。深さのある引き出しなら、鍋のフタを逆さにかぶせて、その上に別の鍋を置くといった上下2段置きにしてもいいでしょう。

【しまいたいモノ】
水を使う道具。鍋、土鍋、釜、ヤカン、ボウル、ざる、すり鉢、まな板、包丁、洗剤

収納して調理台を広々と

引き出しの各段ごとにしまうモノの種類を決めておきたい。時々整理して余分をもたないように。
キッチンの広さに左右されるのが調理台。刻んだり、こねたり、混ぜたり食材や道具を広げて作業をする場所なので、余分なモノを置かずに広々としたスペースを確保したい場所です。
ここで使う道具は必要なときにサっと出せるように、引き出しにしまっておきます。菜箸やピーラー、竹串など細々とした道具が多いので、引き出しのなかでゴチャ混ぜにならないように気をつけましょう。几帳面に仕切をつける場合もあれば、おおまかに2~3区分くらいで済ませるなど、自分にあった方法で充分です。

最近では調理台の下をオープン棚にするケースもあります。その際にはカゴやケースなど、収納小物を引き出し代わりに使うといいでしょう。

【しまいたいモノ】
加工に使う道具。菜箸、計量スプーン、栓抜き、缶切り、キッチンばさみ、ピーラー、おろし金、レードル、フライ返し、トング、竹串、ラップ類、保存用ジッパー袋、ポリ袋、布巾

レンジは掃除しやすく

菜箸やヘラなどをレンジ脇に備えるなら、ツールポットを使ってひとまとめに
ガスや電気を熱源にするレンジ廻りは、油分に蒸気が加わって汚れやすい場所。いつでもサっと拭けるように、出したままのモノを最小限にとどめます。理想は必要なときに出して、使い終わったらしまうこと。ただし、油や醤油、酢、塩、こしょうなどよく使う調味料は、小分け用の容器に移し替えてレンジ脇に出しておいてもいいでしょう。その際にはトレイやケースに並べて、持ち上げれば拭き掃除ができるようにしておきます。

観音扉の収納なら、流しの下と同じように市販のラックを使って棚の代わりに。持ち手のついたフライパンなら、書類用のケースの中に立てかけておくのも一つの手です。大きな引き出しの収納なら、そのほうが出し入れがラクになります。また、市販のラックを使って上下2段に置いてもいいでしょう。その際に下の段に置くのは、使用頻度の低いモノにします。

【しまいたいモノ】
加熱・調味に使う道具。フライパン、卵焼きパン、中華鍋、揚げ鍋、焼き網、油こし器、油類、粉類、調味料、香辛料

吊り戸棚は軽いモノ中心に

行楽用・正月用など使うタイミングが決まっているモノは上にしまってもいい。踏み台があると便利。
手を伸ばして簡単に出し入れできる高さは限られています。そのため使わないかもと思うモノをしまうと、そのまま忘れてしまいがちな場所なので注意が必要です。上のほうにしまうモノは、中身が見える透明ケースに入れるかラベルを貼る、前後2列にしまわないといった基本を守りましょう。

最近はダイニングとのつながりを重視した、吊り戸棚のないオープンスタイルのキッチンが増えています。手持ちの道具や買い置きの習慣などを見直して、吊り戸棚に頼らなくても収納できるようにしたいものです。吊り戸棚のあるキッチンでも、腰下の位置にある収納に入りきらなかったモノ、軽いモノを中心にしまう場所と思っていれば、無用なモノや余分な買い置きなどを防げます。

【しまいたいモノ】
密閉容器、弁当箱、水筒、重箱、ブレンダー、すり鉢、粉類、乾物・レトルトなどの食材

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