郷土色豊かなイタリア

©sawabonundefinedイタリアは季節、町、そして時間帯によってさまざまな表情を見せてくれる。5月のローマ、カンポ・デ・フィオーリにて

©sawabon イタリアは季節、町、そして時間帯によってさまざまな表情を見せてくれる。5月のローマ、カンポ・デ・フィオーリにて

ひと口に「イタリア」と言っても、どの町を、どのエリアを訪れたかによって、その印象はだいぶ異なります。イタリアはとても郷土色が豊かな国。南北に長く伸びるイタリア半島だけに、気候による差異もありますが、それに加えて「カンパニリズモ」と呼ばれる郷土愛によって、各町に伝わる伝統や文化が保存されているから。

そんな各町の文化風習の違いは、初めて訪れる者にも容易にわかるほど。21世紀の今となっても、町の個性として色濃く残されています。イタリア語の「カンパニリズモ」は、教会の鐘「カンパニーレ」からくる言葉。各町にある教会の鐘の音は、その町に暮らす人々の心に深く響く、故郷の音なのです。

景色や建物の様子も異なれば、話す言葉や食文化も異なるイタリア各地。ここでは、これから「イタリア」を旅行する人のために、イタリア半島を大きく4つに分けて、その特色や見どころをまとめました。ミラノ・ベネツィアを中心とする北イタリア、フィレンツェや田園が広がるトスカーナの中部イタリア、州都ローマ周辺、そしてナポリ、シチリア島など、観光業の発展が目覚ましく、ますます注目度が高まっている南イタリア。

イタリアに行く……それは、どんなイタリアを感じたいか?によって行くべき場所はさまざま。さあ、あなたの好きなイタリアを見つけてください。

永遠の都・首都ローマ周辺

©sawabonundefinedローマの観光の中心はスペイン階段。春先にはツツジの花が飾られる

©sawabon ローマの観光の中心はスペイン階段。春先にはツツジの花が飾られる

photo by SAWA pasqua
©sawabonローマから日帰りができるエリアには、こんな穴場の町も見つかる。天空の村チヴェタ・バーニョレッジョ
「永遠の都」と謳われるイタリアの首都・ローマ。国際空港ローマ・フィウミチーノ空港(通称レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)には、成田からの直行便が毎日発着。関西空港からも週4便が発着します。空港から市内までのアクセスは、電車・タクシーで約30分。日本からのアクセスが最も便利と言えるローマには、さらに観光都市としての見どころが結集しています。もし初めてのイタリア旅行なら、ローマを拠点にするのがおススメです。

【ローマとその周辺の見どころ】
古代ローマ帝国の首都でもあったローマには、「フォロ・ロマーノ」「コロッセオ」「パンテオン」など、2000年の歴史を今に伝える偉大な遺跡群が街の中心に残っています。また、キリスト教の総本山バチカン市国もローマ市内。世界最大の教会「サン・ピエトロ大聖堂」やミケランジェロの天井画が有名な「システィーナ礼拝堂」やラファエッロの名画がいくつも見られる「バチカン美術館」は、ローマ観光のハイライトです。「ローマの休日」で知られる「スペイン階段」「真実の口」「トレヴィの泉」など、市内に見どころはてんこもり。絵画ファン、建築ファン、歴史ファンの誰もがまずは訪れたい「永遠の都」です。

ローマ周辺には、ローマ法王の夏の別荘がある「カステッリ・ロマーニ」やローマ皇帝ハドリアヌス帝の別荘「ヴィッラ・アドリアーナ」や見事な噴水芸術が見られる「ヴィッラ・デステ」、古代ローマ都市「オスティア・アンティーカ」、ローマ法王たちの保養地であり温泉が湧き出る「ヴィテルボ」など、ローマ法王、ローマ皇帝ゆかりの観光地があります。

また、ローマからローカル線に乗って1時間、丘の上の城塞都市「オルヴィエート」も人気スポット。ローマを拠点に日帰りで訪れることが可能です。

【ローマで食べたい!】
日本でも知られる「カルボナーラ」は、ローマの郷土パスタ。子羊肉「アヴァッキオ」や「カルチョーフィ(アーティチョーク)のローマ風」など、ローマならではの伝統料理は、ぜひ気さくなローマっ子たちが集い、粋なローマ弁が飛び交う下町のトラットリアで。また、ナポリ風とは異なり薄いパリパリの生地が香ばしい「ローマ風ピッツァ」の専門店や、ジェラートの名店も多くあります。