リコー CX2 - 伝統を破った大倍率ズームレンズを搭載
リコーのCX2はコンパクトで大倍率ズームというリコー伝統のRシリーズを継承したCXシリーズの新機種だ。多くは前機種のCX1からコンセプトを引き継いでいるが、大きく変わったこともある。そのあたりを中心にレビューしていくとしよう。
カラーバリエーションはシルバーの他にブラックとピンク×グレーのツートンがある。
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最大望遠時でこのせり出し具合。
CX2では28-300mm相当の10.7倍ズームレンズとなっている。これは他社の同クラス製品の多くが10~12倍ていどのズームレンズを搭載してきたことと無関係ではないだろう。
コンパクトで高倍率ズームレンズ搭載というデジタルカメラは、この1年での最大の潮流となっている。ほとんどのメーカーが参入しているカテゴリである。そんな中、コンパクトで高倍率ズームという潮流の大本であったリコーRシリーズの直系の子孫であるCXシリーズもそれらの機種に追随したということになるわけだ。
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微妙にレトロ風味を醸し出しているダイヤモンドカットのグリップ。
その他のスペックは基本的にCX1を継承したものとなっている。929万画素のCMOSを搭載し、イメージセンサーシフト式の手ぶれ補正機構も搭載している。CMOSを搭載したことで、高速連射も可能となっており、これはCX1の4枚/秒から5枚/秒へと強化されている。
動画撮影機能は最大VGA/30fpsと、こちらもCX1と同様。ハイビジョン動画の搭載はされていないのが個人的には残念である。