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中長期投資に向く投資信託の運用スタイル(3ページ目)

資産形成の理想の投資スタイルは、投資信託を利用した分散投資かつ中長期投資と言われています。中長期投資に最適な運用スタイルは?アクティブファンドとインデックスファンドに注目してご紹介します。

執筆者:牧野 なな子

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長期投資に向く運用はドッチ?

インデックスファンドで未来に向けた長期投資

■運用コスト
長期投資の際、保有している時にかかるコスト「信託報酬」も無視できない存在。アクティブファンドでは、銘柄選定や銘柄入れ替えのタイミングを計ることに多くの手間がかかっていますが、インデックスファンドはシステム化されており入れ替えも少なく、両者では運用にかかる経費に大きな差が出ています。

実際に信託報酬を比較したデータでは、アクティブファンドの平均が約1.5%、インデックスファンドは約その半分の約0.8%となっています。(2006年4月モーニングスター調べアナリストの視点(ファンド)2006.5.15より)
単純に投資金額100万円として比較すると、アクティブでは15,000円、インデックスでは8000円と年間の信託報酬だけで7000円もの違いが。(実際は毎日の残高で計算されるのでこの結果ではありません。)アクティブファンドがインデックスファンドにリターンで勝つにはこのコスト分をも上回る運用を続けていかなければいけません。

この数年、注目されている販売手数料が無料のノーロードファンドは、インデックスファンドに多くみられます。手数料の安さでいえば、ニッセイ TOPIXオープン(ニッセイ)のように、販売会社によってはノーロード、信託報酬は0.50%というファンドもあります。

長期にわたる運用ではコストに大きく違いが出てくることは間違いありません。

■運用成績
アクティブファンドのメリットと言えば、インデックスファンドより大きな収益を求められること。実際、日本株式の割安銘柄に投資するアクティブバリューオープンアクシア(T&D)のように、長年にわたりベンチマークを上回る成績を残しているアクティブファンドもあります。

ただし、アクティブファンド全体の運用成績を見ると、指数を上回るリターンを出したファンドは、この10年で5割弱(一年単位の比較)というデータがあり、インデックスファンドに負けていることが実証されています。(参照 モーニングスター アナリストの視点2008.7.28)

アクティブファンドに比べコストも安く、ベンチマークと同じ運用成績が望めるインデックスファンド、初心者向きの長期投資にはインデックスファンドに軍配が上がりそうです。

とはいっても、大きく値が上下するアクティブファンドのハイ・リターンも気になる方もいらっしゃるでしょう。インデックスファンドで基本の軸を固め、アクティブファンドを少々アクセントに加える位で、始めてみてはいかがでしょうか。
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