金ETFは大証の金連動型が東証SPDRゴールド・シェアの3倍
分散投資に脚光を浴びる金投資 |
東証のゴールド・シェア(1326)は金現物取引価格の世界標準である「ロンドン金値決め(London gold fixing)」に連動する「商品現物型ETF」。金ETFなら内容も同じと思われがちですが、片や大証の野村金価格連動型投信(1328)は、金そのものに投資をされているわけではなく、金価格に連動する債券に投資している投資信託です。
東証のSPDRゴールド・シェアが上場する際は「金現物との交換が可能」と話題でしたが、交換は日本では行われず、米国での取り扱いとなり最低10万口単位なので(2008年11月26日の計算で7億6千5百万円!)個人投資家にはあまりに非現実的な話。いずれは金の現物に!と期待しないで下さいね。ただし、現物の金に投資しているので価値が無くなることはありません。
東証のSPDRゴールド・シェア(1326)が上場された2008年6月30日の取引価格を1として、大証の野村金価格連動型(1328)と東証のSPDRゴールド・シェア(1326)の値動きを比較 |
上記の比較チャートを見ると7月から9月17日のリーマンショックまでは、ほぼ同じ値動きだったものが、9月17日のリーマンショック以降東証SPDRゴールド・シェア(1326)が多少上回る結果となっています。10月の売買代金は大証の金価格連動型(1328)が東証のSPDRゴールド・シェア(1326)の3倍でしたが、分散投資の9月から売買単位が50口から1口からと低くなり、購入しやすくなったSPDRゴールド・シェア(1326)が今後伸びていくことが考えられます。
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