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VIX先物指数に連動するETFって?

リスクヘッジ向きのVIX指数ETFって?

分散投資の便利なツールとして人気のETF(上場投資信託)。今では国内で150本以上が上場しており、銘柄のバラエティーも豊富になりつつあります。その中でも一風変わった銘柄が、「国際のETF VIX短期先物指数」と「国際のETF VIX中期先物指数」。それぞれS&P500VIX短期先物指数、中期先物指数に連動するもので、運用するのはあのグローバル・ソブリンで有名な国際投信投資顧問です。

"個人投資家のリスクヘッジに向く"と注目されていますが、どんな特徴があるのでしょう?

そもそもVIX指数とは

そもそも「VIX指数」とは、シカゴオプション取引所(CBOE)が作りだした「volatility(変動性)Index(指数)」の略。アメリカの代表的な株価指数であるS&P500のオプション取引の値動きをもとに算出、公表されており、価格の変動幅の大きさをあらわしている指数です。

数値が高いほど将来の株式市場に対する投資家の不安感が強いことを示しているとされ、別名「恐怖指数」ともよばれています。VIX指数はリーマンショックの年に異例の最高値をつけて話題になって以来、個人投資家の間でも広く知られるようになりました。

株価下落局面で力を発揮

暴落

あのときVIX指数ETFに投資しておけば……

スタンダード&プアーズ・インターナショナルの牧野義之氏いわく、「一般的にVIX指数が上がってくるとS&P500指数は下落傾向に、VIX指数が下がってくるとS&P500指数は上昇傾向になる、つまりVIX指数とS&P500は逆の相関関係にある傾向があります」。

通常VIX指数は10~20で推移していることが多いのですが、実際、以下のような世界の株式市場を揺るがすような大事件が起きた際にVIX指数は急上昇しています。

• 2001年9月 アメリカ同時多発テロ・・・43.74
• 2002年7月 エンロン不正会計事件・・・45.08
• 2003年3月 アメリカのイラク侵攻・・・34.69
・2008年10月 リーマンショックを発端とする金融危機・・・89.53(過去最高値)
・2010年5月 ギリシャ発の欧州債務危機・・・45.79
・2011年8月 アメリカ国債格下げ・・・48.0
*VIX指数の値動きはこちら

株式市場が暴落したこれらの時期にVIX指数に投資していたら、保有する株式や株式投資信託の損失を少なからずカバーできたということ。平常時のVIX指数が低いときにVIX指数に連動するETFを購入しておくことで、将来の株価下落局面に備えることができるというわけです。

ただし、VIX短期・中期先物指数ETFへの投資には注意点もあります。次のページでご紹介しましょう。