1日当たりの売買代金は1000億円を上回る

2014年3月のわが国の株式市場は、日経平均株価の月足こそ陽線で終わったものの活況とは言えない状況でした。株式市場が活況を呈していなかったことから、ETF・ETN市場も売買代金は低下しています。

東京証券取引所が公表する「月間ETF・ETNレポート(2014年3月)」には、5ヵ月連続1日当たりの売買代金1000億円突破と見出しが記載されていますが、2014年3月の1日当たり売買代金は約1192億円。同年1月は約1460億円、2月は約1363億円でしたから、2月と比較して約12.5%、1月では約18.4%も売買代金は減少しているのです。辛うじて活況が続いていると記載する方が正しい気がします。

売買代金の上位のランキングは、上位3銘柄は2014年に入って全く変わっておりません。1位がNEXTFUNDS日経平均レバレッジ・インデックス上場投信、2位が日経225連動型上場投資信託、3位がTOPIXブル2倍上場投信でした。4位にTOPIX連動型上場投資信託が入っているのは、1月、2月と変化しているところです。日経平均株価が一部の銘柄の動きに翻弄されていることから、長期投資家などがTOPIX連動のETFを物色してのかも知れません。

ただ、1月、2月よりも一部の銘柄に売買が集中しています。1位のNEXTFUNDS日経平均レバレッジ・インデックス上場投信の売買代金が、全ETF・ETN市場に占める割合は約68.20%と70%に迫る勢いです。1月の占有率は約55.4%、2月が約62.1%ですから、3月の占有率は異常とも言える状況です。なぜなら、2014年3月末現在、ETFは155銘柄、ETNは23銘柄が上場されているのです。

3月の新規上場のETFは4銘柄、ETNは1銘柄でした。TOPIX、東証REIT指数、JPX日経インデックス400に連動するETFのほか、R/Nファンダメンタル・インデックス、アセアン好配当50(ETN)に連動する新たな指数連動の銘柄が上場しました。なお、4月16日現在、4月の新規上場銘柄はありません。

売買代金増加率はロシアがトップ

売買代金上位銘柄の顔ぶれはあまり代わり映えしないものの、売買代金増加率ランキング毎月のように大きく変わっています。2014年3月の1位は、NEXTFUNDSロシア株式指数・RTS連動型上場投信でした。ロシアVSウクライナ問題があることから、投資家がリスク回避目的で売却したと考えられる反面、売買が成立したことを考慮すれば、またとない押し目買いのチャンスと捉えた投資家がいたのでしょう。

2位にはNEXTNOTES日経・TOCOM原油ダブル・ブルETNが入っています。ロシアVSウクライナ問題で、原油価格の高騰があると睨んだ思惑的な動きかもしれません。3位は白金(プラチナ)に連動するETFが入っています。

2月と比較するとインバース型、ベア型のランクインが少ないことから、3月は投資家のリスク回避姿勢が少し遠のいたことが伺えます。また、投資信託を含め新規設定が相次いでいるJPX日経インデックス400連動型のETFが、売買代金増加率ランキングに1本入っている反面、売買代金ランキングには顔を出していません。まだまだ、投資家には魅力ある指数と映っていないのかもしれません。
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