稼ぎとは儲けと言い換えることもできます。つまり、儲けの質を理解することが、所得税を理解することにつながります。
儲けを理解するためには年収と職業が関係する
世の中、「婚カツ」がブームだそうです。就職活動のように、男女を問わず、理想の結婚相手を求め、活動することが「婚カツ」の定義だそうですが、理想の結婚相手の条件のひとつには、相手の収入や職業がはいってくるのだそうです。税金という観点からみると、まさにこの収入とか職業といったことが「儲け」つまりは所得を理解することに重要となってくるのです。
儲けとは年収ではない
例えば「結婚相手には1000万円は稼いでいてほしい」とか「最低でも800万円は稼いでいてほしいワ」なんていう方がいらっしゃったとしましょう。でもこの、1000万円とか800万円とかは所得税法でいうところの所得、つまり、儲けではありません。なぜなら、必要経費が考慮されていないからです。
所得税法における所得(儲け)とは
所得税法における所得、つまり「儲け」とは、つきつめて言ってしまえば、収入金額から必要経費を差し引くことによってもとまります。ただ、通常サラリーマンといわれる人たちはこの必要経費というものの積上げ作業をした人はいない(いたとしてもごく少数)です。なぜなら、サラリーマンの必要経費は給与所得控除額といわれ、所得税法のなかで年収に応じて取り決められているからです。
婚カツで理解する所得税
つまり、所得税を理解するためには、年収1000万円とか800万円とかの中身が重要になってきます。例えば年収800万円の大学病院の勤務医と年収4000万円の開業医にアプローチされているとします。実際、儲けているのはどっち? 詳細は次ページへ>>