●利用する側のデメリット
●品物を質屋に持参しなければいけない。
● 店舗が少ない。
●借入可能な金額が分からない。
●月利9%(年利約109%)程度。質屋営業法で上限金利は日利0.3%(年利109.5%、うるう年は109.8%)と定められている。銀行のカードローン金利は6~13%程度、消費者金融の上限金利が29.2%に較べると驚くほど高金利。
●店ごと、また融資金額によっても金利が違うので、金利の予測ができない。
返済できないときのことを考えると、質草を流してしまえば借入金が清算されるシステムは、先の見えない今の時代にはとても安心です。収入が減り生活資金が不足した、したいことがあるけれどお金が工面できない、事業の運転資金の充てるなど、返済に不安がある借入には「質預け」は利用価値があります。
しかし金利が非常に高いので、状況判断をしっかりした上で利用してください。
●リサイクル屋
質屋にはもう一つの顔があります。それはリサイクル屋。古物商の免許を持つ質屋が行っている「買取り」システムを活用したものです。
「買取り」目的で来店する人や、融資金額の差から「質預け」の予定を「買取り」に変更した人などから買取った品や質流れ品を、質屋の店内や近くに開いたリサイクルショプやインターネット通販で販売する方法です。
質屋の優れた鑑定眼と流通中間マージンがないことなどから、「信頼できるリサイクル品が低価格で購入できるリサイクルショップ」との評価を受け、最近では若者にも気軽に利用されています。
●「質預け」「買取り」ともに査定を高くするポイント
質屋を利用すると決めたら、できるだけ高く査定して欲しいと思うのは誰しも同じです。次のようなちょっとした配慮で査定アップが可能です。
・傷をつけないように日頃から丁寧に扱う。すぐに流通品として処分でき る状態がより望ましい。
・保証書や付属品、取扱い説明書などを添える。
・ブランド品は、袋や箱、保証書、領収書などがあれば高査定になる。
・流行のものはできるだけ早く持ちこむ。時期を逸すると価値はガクンと 下がる。
・ペア物はペアで。片方だけだとかなり安くなる。