貯蓄/貯蓄する基本の方法

生命保険会社の破綻への安全網を確認する(2ページ目)

万が一、生命保険会社が破綻したら……。ここにも「生命保険契約者保護機構」というセーフティーネットが準備されています。しっかり理解しておきましょう。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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保険金の減少幅は同じなの?

私の保険の内容はどうだったかしら
保険商品は終身保険、養老保険、年金保険、定期保険に区分できます。貯蓄性の高い保険は終身保険、養老保険、年金保険等です。これらは、責任準備金の積立額が比較的多いので、
  • 責任準備金の削減
  • 予定利率の引下げ

などの影響が大きく、どちらかと言うと保険金額の削減幅は大きくなりがちです。

保障性の高い保険、即ち貯蓄性の低い保険(掛捨ての定期保険等)は責任準備金の積立額が少ないので、保険金額の削減幅は小さくなるようです。


また、予定利率が高い期間に加入した契約や加入時期は同じでも満期までの期間が長い契約ほど、削減幅は大きくなります。

「早期解約控除制度」とは

破綻会社の更生計画ができても、保険契約が解約続出ということになれば、更生計画は絵に描いたモチになりかねません。これを防ぐために「早期解約控除制度」が設けられています。

これは、一定期間内(過去は10年程度)に解約した場合には、解約返戻金等から更に一定の割合で解約控除する、というものです。

銀行等で加入した個人年金保険は全額保護?

先日笑えない話を耳にしました。「銀行で加入した個人年金保険は、その保険会社が破綻しても銀行が全額保護するって聞いたんだけど……」。まさかこんな勘違いがまかり通っていえるとは驚きです。保険は保険、預貯金ではありません。銀行で加入しても、あくまでも生保との契約です。銀行で加入すれば安心なんて、考えないで!

株価が下がり、円が高くなり、金融機関を取り巻く環境は悪化の一途をたどっています。新聞紙上では生保各社の為替、株価の損益ボーダーラインが掲載され、保険契約者の不安を増幅しています。しかしこの影響は生保に限るわけではありません。銀行、証券会社、損害保険会社も程度の差こそあれ甚大な影響を受けています。激変の時は自分の考えをしっかり持ち、必要なもの不要なもののチェックと選別を行い、無駄な動きはしないこと!

【他サイトへのリンク】
「生命保険会社の保険契約者保護制度Q&A」はこちら

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