損失の先にある、イヤなもの

空売りの場合、損失の拡大が怖い部分でもあります。普通に買いから入った場合、信用取引を使っていなければ、損失は投資額ですみます。たとえば、10万円で買った株が最悪ゼロになれば、損失は10万円で、それ以上はありません。(手数料などは省いています)。

しかし空売りの場合、230円で1000株空売りをした銘柄の株価が250万円になってしまうこともないとはいえません。そのときの損失額は2万円。さらに好材料などで株価が上がれば損失は膨れるばかりなのです。

空売りをしている株数が多くなればその分損失額もおくなるので、場合によっては数十万、数百万ということもなきにしもあらず。
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株価が上がってしまうと、損失が増える。株価には天井がないので、損失にも天井はないと考えることもできる。

とはいっても、ここまでの損失になる前に、追証が発生するので、その時点で対処が可能です。追証というのは、証券会社に預けているお金(委託保証金)が、信用取引の失敗によって足らなくなってしまった場合に、その分を追加で証券会社に差し入れなくてはならない追加保証金のことです。

ようするに、「信用取引に使っている金額が多いのに、、預かっている金額(委託保証金)が少なくなったから、追加でお金を入れてね」ということです。追証は信用買い、信用売り、両方の場合で発生します。ちなみに、現物取引では発生しません。

追証が発生した場合は、その日を含めて3営業日(追証発生の翌々日)の正午までに、足らない分の委託保証金を差し入れなくてはなりません。(証券会社によって違いがあるので詳しくは各証券会社のHP等で確認してください。)もし不足分の保証金を納められない場合は、強制的に決済されてしまうのです。

ジワジワときく逆日歩

株価が下がると思って空売りをする投資家が増えると株不足になります。つまり、売る株が不足してしまうので、これによって、空売りをした投資家は株を借りるためのレンタル料を支払わなければならなくなります。このレンタル料を「逆日歩」といいます。

この逆日歩は、1日単位、1株単位でつくので、空売りしている株数が多いと1日当たりかなりの額の逆日歩を支払うことになる可能性もあります。たとえば、1株につき1円だとしても、空売りしている株数が1万株であれば1万円が逆日歩として取られてしまうのです。その結果、逆日歩を嫌った投資家の買戻しが入り、株価を押し上げることになります。

さらに、空売りのタイミングとして気をつけなければならないいことがあります。それは、配当の権利確定日に空売りをしていると、逆に配当を支払わなくてならないことです。

ようするに、株を買った場合、権利確定日に株を保有していると配当金が貰えますが空売りはその逆ということなのです。株を借りているの仕方ないといえば仕方ないのですが、ついうっかり、ということがないようにタイミングにも気をつけたいものです。

ただ、空売りは1つの投資手法としてはとても有効だと思います。リスクを考えて、上手に付き合っていくことが大切ですね。

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