「稼ぐ」だけで本当にいいのか?
4月になって社会人デビューをした方もたくさんいることでしょう。これからは自分でお金を稼いでいかなければなりません。でも、ここで考えなければならないこともあると思います。それが「稼ぐ」だけでいいのかということ。将来的な資産を考えた場合、「稼ぐ」の他に「殖やす」も考えていく必要があるのではないでしょうか。複利を利用すること、そして市場の伸びに乗ることで、資産は膨らんでいきます。そのために何をすれば一番いいのか。もうお分かりですね。投資です。
といっても、いきなり個別銘柄でトレードというのは難しいと思うので、毎月コツコツと投資信託を買っていく積み立て投信はどうでしょう。考え方としては定額貯金の投資版。もちろんリスクとしては元本割れの危険性もあります。投資をする以上、絶対に儲かるということはないからです。
しかし長期的に見れば、大きなメリットもあるのではないでしょうか。たとえば、日本の場合、最近は大幅な下落がありましたが、それでも5年間の日経平均の動きを見てみると、右肩上がりになっていたことがわかります。この先持ち直すかどうかはわかりませんが、下がっているところで買うのであれば、この下落もチャンスの1つになります。
日経平均5年間の動き。 出所:マネックス証券ホームページ |
市場が伸びれば資産も増える
投資信託を買うので、当然市場が伸びればその分リターンを得ることができます。なので、投資信託を選ぶときには、今後伸びが期待できるような市場の商品を選ぶのがコツです。ただ、初めての方の場合、たとえ伸びる市場であっても、「インフラ」や「資源」など何かに限定しているものよりは、やはりインデックスファンドがおススメです。これなら、その市場の動きに連動するので、市場が伸びれば知らないうちに資産が増えてたということになる可能性があります。
もちろん、インフラファンドもいいと思いますが、あくまで始めての方は王道であるインデックスがおススメです。
自動的に買うので心理的抵抗がなくなる
積立をするメリットの1つは、心理的抵抗をなくせるということです。投資をする上で心理的な抵抗はとても大きいと思います。実際に私も、一番最初は抵抗がありました。しかし、自動的に買うようにすれば、この抵抗を抑えることができます。また自動的に買うようにしておけば、思わぬ下相場がきたときにでも、買うことができるのです。
下落したときに買えばいいというのはよくわかるのですが、実際そのような状況になると、買えないことがほとんどです。もっと下がるのではないかと考えてしまうので、どうしても手を出すのが難しいのです。
これを克服するための方法としては、やはり自動的に、というか強制的に買うこと。つまり、自分の心情をはさまないようにすればいいのです。
では、積み立てをするにはどうすればいいのでしょうか。
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