株価は一定の値幅で動いている
オンラインで株式投資をしている人は、自分で株価を見て注文を出す、あるいは成行注文を出して約定した価格を見ると思いますが、そのとき銘柄によって株価の刻み値が違うことに気付くと思います。たとえばトヨタであれば3,080円とか、3,150円というように10円の幅で動きます。ホンダの場合は2,360円とか2,375円のように5円刻み、パナソニックは1,058円、1,139円で1円刻みです。(2009年3月2日現在)この違いは何から生まれるのかというと、業種とか上場市場などではなくて、ただ単に株価なのです。つまり、株価の絶対値が大きいか小さいかによってこの幅が変化するということ。
この株価変動の幅は「呼び値」と言われています。呼び値がどのように設定されているのかは、下の表を見てください。
株価水準が高くなれば呼び値の幅も広がる。 |
たとえば現在株価が2,210円のAという銘柄があった場合、現在の呼び値は5円です。仮に株価が下がって2,000円以下になればその時点で呼び値の幅は1円になります。つまり、1,998円という株価をつけることもあるのです。
逆に、株価が上がって3,000円を超えてきた場合には、呼び値の幅も10円になります。証券取引所で株を買う場合には、この呼び値を無視することはできません。
呼び値の幅で動くことはわかったのですが、そもそも株価はどうやって決まるのでしょうか。そのもとになっている理由は、大きくわけて3つあります。
企業の本質的価値
これは、企業の業績の良し悪しや成長性、そしてブランド力などです。単純に業績が良くなれば株価は大きく動くことも。ただ、「織り込み済み」とよく言われるのですが、ある程度業績の数字が予想されていて、その数字と実際の数字にあまり乖離がない場合には、株価は思ったように動きません。要するに「サプライズ」がないからです。逆に考えると、「サプライズ」があると株価変動の幅は非常に大きくなります。これはいい数字でも悪い数字でも同じです。
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