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たったこれだけ?トレンド変換を知る方法(2ページ目)

トレンドがどのタイミングで変わったのかを知ることは、とても大切なことです。でも、何を見ればいいのかわからない…。そんなときには、「これ」を見てみましょう。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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平均を取る期間で移動平均線の形は変わる

ほとんどの場合には、2本の移動平均線が描かれていますが、これは短期と長期に分けることができます。一般的にペアと組んでいるのが、25日移動平均線と75日移動平均線、13週と26週です。日足チャートの場合には、25日と75日のペア、週足チャートの場合には、13週と26週のペアが使われています。結局終値さえわかればいいので、自分で10日移動平均線とか30日移動平均線なども描くことは簡単にできます。

平均を取る期間が短い場合には、株価の動きに敏感に反応した移動平均線ができます。逆に、期間が長ければ株価の急激な動きがあっても、それに敏感に反応することができません。

下記は大和紡績の6か月チャートです。ここはマスクを手掛ける会社なので、新型インフルエンザの流行に伴って注目を浴びた銘柄です。
画像の代替テキスト
大和紡績の6か月チャート。ピンクが5日移動平均線、青が25日移動平均線。
出所:マネックス証券ホームページ

5日移動平均線は株価の動きに敏感に反応していますが、25日移動平均線はゆるやかに動いていることがわかります。

特にネット証券のサイトでは、自分で設定することによって描かれる移動平均線を変えることができます。マネックス証券の場合には、チャートの下にある「移動平均線変更」で変えることができます。
画像の代替テキスト
大和紡績の25日移動平均線と75日移動平均線。
出所:マネックス証券ホームページ

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大和紡績の60日移動平均線と150日移動平均線。
出所:マネックス証券ホームページ

ちなみに、楽天証券では3本の移動平均線が表示されます。3か月チャートの場合には、5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線です。

移動平均線の角度の変わり目に注意

この移動平均線ですが、右肩上がりになっていれば、当然株価も上がってきていることがわかります。逆に、右肩下がりであれば、株価を下げているということ。そしてこれまで下げ基調だったものが、あるとき反発して上げ基調に変化すれば、移動平均線もなだらかに右肩上がりになってきます。

あくまでそれまでの平均の値の連続が作り出すものなので、ローソク足と全く同じ動きをするわけではありません。株価の動きにできるだけ連動させるのであれば、平均を取る期間を短くすればいいわけです。75日で見るのではなく、25日で見るとか、あるいは5日で見るとか。そうすれば、敏感に反応した移動平均線で株価の動きを見ることができます。


ではトレンドの変換がどこなのかと言うと、移動平均線の角度が変わったところです。
画像の代替テキスト
任天堂の6か月チャート。25日移動平均線と75日移動平均線。
出所:マネックス証券ホームページ

ただ、どの移動平均線を見るのかによって角度が変わるタイミングも違うので注意が必要です。短期で売買するのであれば、5日や10日などの短い期間使いますし、長期であれば13週などでも十分対応できます。

自分のスタンスに応じて使う移動平均線を変えていくこと。これがトレンド変換を知りながら、投資とうまく付き合う方法だと思います。

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