年金/年金の受給資格

老齢年金の受給資格期間が足りないとき、どうする?

年金を受け取ることができる年齢になっても、一定の加入期間(受給資格期間)がなければ年金は受け取ることができません。そこで、加入期間が足りない場合の対策を考えてみたいと思います。

和田 雅彦

執筆者:和田 雅彦

年金ガイド

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加入期間が25年なければ年金はゼロ!?

受給資格期間の25年については、さまざまな短縮措置が設けられている。詳しくは「関連記事」を参照のこと

受給資格期間の25年については、さまざまな短縮措置が設けられている。詳しくは「関連記事」を参照のこと

公的年金を受け取る際に、いくつかの受給要件を満たす必要があります。

老齢年金においての要件は何かと言えば、それは、「受給資格期間を満たすこと」となります。

現在の老齢年金の受給資格期間とは、原則的に

・厚生年金の加入期間
・国民年金の加入期間
 
(「保険料納付済期間」+「保険料免除期間」+「カラ期間」=滞納以外の期間)

これらを合わせた期間が25年以上あること、となっています。

ここでのポイントは、25年(一部例外あり)に1ヶ月でも足りなければ、年金は1円たりとも受け取れないということです。

もし、60歳になった時点で、25年に少しだけ足りなかったとしたら、多くの方が25年を満たしたい(年金を受け取りたい)と思うでしょう。

そこで今回は受給資格期間が足りない人が、25年を満たすために取るべき対策について検証してみます。

まずは「宙に浮いた年金記録がないかどうか」と「カラ期間の有無」の確認を

足らない際の対策を検討する前に確認しておきたいことがあります。 それは、世間を震撼させた「年金記録問題」でわかるように、「国に記録されている期間が本当に正しいのかどうか?」ということです。まずは、これを確かめなければなりません。

国から届く「ねんきん定期便」等で記録の漏れの有無をチェックしましょう。受給資格期間を満たす最も手っ取り早い対策とは、「宙に浮いた記録を見つけ出すこと」とも言えますね。

また、国民年金の期間のうち「カラ期間(正式には「合算対象期間」と言います)」については、以下の記事を参考に年金事務所等で有無を確認してみてください。

「年金を貰うために「カラ期間」をチェック!

この2つの確認については、次のページで触れる対策に必要な「保険料支払」というコストが掛からないメリットがあります。   次ページでは、それでも足りなかった場合の具体的な対策について紹介します。
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