年金/年金にかかわる手続き

60歳の年金裁定請求前に、確認しておくべきこと

60歳を間近にされた方は、セカンドライフプラン、とりわけ年金の裁定請求等について気になりだしていらっしゃるのではないでしょうか。そこで60歳間近のこの時期に確認しておきたいことについて考えてみたいと思います。

和田 雅彦

執筆者:和田 雅彦

年金ガイド

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年金裁定請求直前に確認しておくべき2つのポイント

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まだ「ねんきん定期便」が届かないっていう方は、住所の登録が現住所と違う可能性がある。60歳直前にも裁定請求書等重要書類が送られてくるので、登録されている住所の確認をしておきたい。
60歳という節目を控えた皆さんは、目前に迫ったセカンドライフの準備について、いろいろ情報収集をはじめていらっしゃることと思います。

様々な情報収集の中でも「年金」については特に重要度が高いのではないでしょうか。

公的年金を受取る前に確認をしておきたいこととは、なんと言っても「受給資格」と「加入記録」の2つです。

現在の日本は、原則25年の加入期間(受給資格期間)が必要で、期間が足りなければ、年金は1円たりとも受け取れないと言う残酷な制度となっています(受給資格期間の短縮措置もあり)。

そもそも自分は年金を受け取る資格があるのかどうかについて、今更ながら最終確認しておく必要があるでしょう。仮に受給資格期間が足りてないことが判明した場合には、その対策を検討する必要があります。具体的な対応方法については、「年金の受給資格期間が足りない時の対策とは」を参考にしてみてください。

それから、自分の年金加入記録が正しいかどうかの確認も重要です。「宙に浮いた年金記録問題」等の報道から、この必要性は皆さんも必要と感じられていることと思います。

「ねんきん定期便」で確認しよう

さて、受給資格期間と年金記録の確認はどのようにすれば良いのでしょうか。

受給資格期間、年金記録の確認は、基本的に現在送付が続いている「ねんきん定期便」で確認することができます。ねんきん定期便には受け取りの見込額も表示されていますので、参考にしたいところです。

ただし、「ねんきん定期便」で加入期間、加入記録を確認する際に
■共済年金の加入期間
■カラ期間
この2つの期間については注意が必要です。

「ねんきん定期便」には、共済年金の加入期間についての記録は考慮されていません。公務員や私立学校に勤務経験がある方は、その期間が入っていないため、定期便に記載されている期間が少ないはずです。

また、「カラ期間」の存在にも注意が必要です。このカラ期間とは年金額には反映されないが、期間には加えることができる期間なのですが、この期間は年金記録に入っていません。カラ期間の確認は社会保険事務所に行かれて確かめる必要があります。

次ページで60歳直前に送られてくる年金についての書類を検証
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