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老齢厚生年金の計算を複雑にしている「平均標準報酬月額」そのしくみは?

「自分の年金額いくら?」年金額を知りたくていろいろ調べていくと、「平均標準報酬月額」という壁に突き当たることが多いのではないでしょうか?年金額が知りたくて、試算できるシートに数値をあてはめようとしても、必ず「平均標準報酬月額」で立ち止まってしまうでしょう。今回は、年金額の計算に立ちふさがる「平均標準報酬月額」についてご案内します。

<INDEX>
標準報酬月額とは?
意外と複雑?平均標準報酬月額

「標準報酬月額」とは?

「標準報酬月額」とは、厚生年金の保険料計算の事務を簡素化するために、原則として4月~6月の給与の平均値(報酬月額)を、1等級(98,000円)から30等級(620,000円)に区分された等級表に当てはめた額のことです。

総報酬制が導入されてからは、毎月の給与だけでなく賞与からも厚生年金の保険料が天引きされていますが、厚生年金の計算の基礎となる賞与は「標準賞与額」といいます。どちらも保険料の計算を簡素化するための仮の給与・賞与ですが、将来の厚生年金の支給額もこの標準報酬月額と標準賞与額を計算に使用します。

それでは、標準報酬月額の決定の方法を具体例でみてみましょう。

【例】
4月の給与支給額    342,920円
5月の給与支給額    300,370円
6月の給与支給額    301,450円

※ 税金等控除前の支給額
基本給だけでなく残業手当などの手当も含む
   
3ヶ月の平均額
(342,920円+300,370円+301,450円)÷3=314,913.33…円
⇒平均値(報酬月額)は314,913円

上記の報酬月額を下の表に当てはめると、19等級に該当し、標準報酬月額は320,000円となります。
標準報酬月額表

 

この標準報酬月額は、その年の9月から翌年の8月までの保険料算定に適用されます。このように、毎年4月~6月の給与の平均額で見直しを行います。

なお、平成15年4月からは「総報酬制」が導入され、毎月の厚生年金の保険料と同率の保険料が賞与からも徴収されるようになりました。賞与支給額の 1,000円未満の端数を切り捨てた額(ただし、1回の支給額が150万円を超える場合は150万円)を「標準賞与額」といい、保険料算定に適用されます。

この標準報酬月額や標準賞与額は、保険料の算定だけでなく、厚生年金から支給される老齢厚生年金の額を計算する際の「平均標準報酬月額や平均標準報酬額」を求めるための大切な記録なのです(「すぐわかる!年金額の計算方法」参照)。