年金

「年金改革の骨格に関する方向性と論点」より 【どうなる?年金改革の行方★】(4ページ目)

2002年12月に厚生労働省がまとめた「年金改革の骨格に関する方向性と論点」から、平成16年の年金改革の方向性をコラムにまとめてみました。

執筆者:All About 編集部

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?現在受給している年金の取り扱い

 ・一定の給付水準の調整を求めていく
 ことが必要という意見が多い

 ・世代間の公平や高齢世代内の公平
  の視点にたって、公的年金に対す
  る課税(公的年金等控除)を見直
  すべきではないかという意見が多い
 
 ・年金受給者の生活の安定を考慮、
  時間をかけて給付水準の調整 等々
 


?企業年金、確定拠出年金等の拡充、育成

 ・公私それぞれの役割を踏まえて、公的年金を土台として、
  両者を組みあわせて老後の収入を確保することが適当

 ・公的年金の給付の調整が今後図られる場合には、企業年
  金、確定拠出年金の一層の拡充、育成が必要 等々
 


?給付と負担の関係がわかりやすい年金制度

 ポイント制の導入…現役世代や特に若い世代の
   年金制度に対する理解と信頼を高めるため

 【ポイント制導入の意義】
  ・保険料の納付に伴い年金ポイントが増加して
   いくので、自らの拠出実績が確認できると
   ともに、将来受給する年金権が着実に増加
   することが実感できる

  ・標準的な年金水準に必要となる年金ポイント数からみて、
   自らの年金権が現在どの程度の位置にあるか分かるの
   で、老後の生活設計がしやすい
  
  ・加入者からみて、年金額の算定式が分かりやすい

 ポイント制のイメージ(報酬比例年金の場合)

 年金額=報酬比例年金ポイント×単価(年金現在価値)

  ★報酬比例年金ポイントとは…毎年のその人の賃金を
   その年の被用者全体の平均賃金で割って点数化した
   もの

   例えば、平均的な給与で1年間保険料を納めた場合を
   1ポイントとすると、標準的な労働者は、40年間の
   勤務で累積40ポイントとなる

  ★単価(年金現在価値)…40ポイント獲得した場合に
   標準的な年金額を受給できるように設定。
   また、賃金等の上昇に応じて改定。
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