文章:石津 史子(All About「年金」旧ガイド)
昭和21年に、九州の「夕刊フクニチ」という新聞に連載されたのが「サザエさん」のはじまりです。
連載が始まった当時に、妹のワカメちゃんが結婚前のサザエに向かって「来年24だろう」と言う場面があるので、サザエは昭和21年時点で23歳だったのだそうです(東京サザエさん学会編「磯野家の謎」より)。そして息子のタラちゃんが3歳になったところで時の流れが止まってしまったので、私たちが思い描くサザエさん一家の姿もその時点のものだそうです。
年金は,生年月日がキーワード
本来、初対面の人に「生年月日を教えてください」といえば、「失礼な!!」と叱られてしまいますが、年金相談は生年月日を聞くところから始まります。生年月日まで正確にわからなくても,生まれた年がわかれば大体の年金の話はできます。そこで、サザエさんが結婚後すぐの昭和22年にタラちゃんを出産したとして、タラちゃんが3歳になる昭和25年時点のサザエさん一家の年齢をひらい、少々乱暴でも、それを逆算して生まれた年を元号で表してみました。
(※仮にタラちゃんが昭和21年に生まれていたら、家族全員の生年が1年ずつ早くなります。仮定ですので、悪しからず…)
<昭和25年時点の年齢と( )内は生まれた年の元号>
サザエさん27歳(大正12年)(…平成16年で81歳!!!)
マスオさん32歳(5歳年上の大正7年)
カツオ11歳(小学校5年生、昭和14年)
ワカメ7歳(小学校1年生、昭和18年)
波平54歳(明治29年)
舟48歳(推定明治35年生まれ)
すでに皆さまもお察しのように、平成16年時点で、サザエさんは81歳。
5歳年上のマスオさんや、団塊世代の代表のタラちゃんなどをイメージしていただくと、あとの家族の年齢もお分かりいただけますよね…(指をおって計算してみてください♪)
超高齢世帯の年金のお話…始まり、はじまりぃ~って感じです。
1.明治生まれの波平さんと舟さんの年金
2.大正生まれのサザエさんとマスオさんの年金
3.昭和生まれのカツオくん、ワカメちゃん、タラちゃんの年金