中央大学、青山学院、はじめる中高大教育の連携

学習
学力低下が叫ばれる中、多くの中学が生き残りをかけ、教育改革に乗り出している

少子化や学力低下、公立離れといった状況が私学に追い風となっていますが、それは私学が将来にわたって安泰であることを表しているわけではありません。いわば追い風が吹いているときが“チェンジ”の時であり、各私学が現在実力の底上げを図っています。全国有数の私学圏である神奈川ではそうした様相が顕著になってきており、多くの学校に変革や成長がみとめられます。

その特徴の一つとして挙げられるのが大学の附属化や教育の連携など、大学とのパイプを強化していること。横浜山手女子学園は2010年度より中央大学附属学校となる見通しです。これは初の附属中学開設と神奈川進出の両方を果たしたい中央大学と、女子校離れに不安を抱える横浜山手女子学園の事情が一致した形。中央大学は横浜山手女子のほか同年度に中央大学附属高校(小金井)の隣接地に附属中学校を開校予定、また2009年4月より水道橋の中央大学高校と文京区立第三中学校との連携型中高一貫校を開始します。

もともと青山学院の分校として創設された経緯をもつ横須賀学院は1999年より中高一貫コースを開設、現在青山学院大学との連携教育を行っており、横須賀学院中学校の生徒が青山学院相模原キャンパスで授業を受ける「青学デイ」を展開しています。横須賀学院では青山学院大学をはじめキリスト教系大学への進学が伸びており、今後も大学進学率がアップすることが予想されます。

こうした大学とのパイプを強化する学校がある一方、併設・系列大学、短大をもつ私立中学・高校では、大学、短大への内部進学率が低下する傾向にあります。慶應義塾、早稲田、明治、青山学院、立教、中央、法政、日本女子大などの数校を除き、ほとんどの大学付属校の生徒が他大学を受験するようになっています。学校側もそうしたニーズに対応し、進学指導に力を入れることで存在感をアピールしています。たとえば桐蔭学園中等教育(男子校)、湘南白百合学園、フェリス女学院、清泉女学院(以上女子校)、神奈川大学附属、桐蔭学園(以上共学)などがあげられます。
 

親世代の古い印象で学校をみるのはNG

大学・短大附属の学校を含め、進学実績を上げている学校が神奈川では多くなっており、そうした学校はかつてより難易度がじりじりと上がっています。

四谷大塚による合不合判定テスト過去7年間(01~07年)の偏差値推移を例に上げると、男子では鎌倉学園は01年の偏差値が50→07年は57、逗子開成01年54→07年57、桐蔭学園男子部01年43→07年47、女子では鎌倉女学園は01年53→07年60、清泉女学院01年45→07年51、桐光学園女子部01年51→07年54、日本女子大学附属01年53→07年57、横浜共立学園01年56→07年59、横浜女学院01年41→07年52、横浜富士見丘学園01年35→07年40(以上、複数回入試のあるところは第1回入試対象者の偏差値)。こうしたなかでの注目点は、従来いわゆる進学校でなかった学校が飛躍していること。志望校選びには注意が必要です。いわば親世代の古い印象で学校をみるのではなく、現在の学校の姿をみて検討してください。