小学校受験/小学校受験の基礎情報

幼児教室の選び方(2ページ目)

幼児教室を選ぶ際には、料金やカリキュラム、合格実績など情報をきちんと開示しているところを選んでください。体験入学を行っている教室も多いので、ぜひ利用を。

野倉 学

執筆者:野倉 学

学習・受験ガイド

準備期間は1年で十分

いつのタイミングで教室に通わせたらいいのか、あるいは通わせなくてもいいのか。「小学校受験の準備期間にすべきこと」でも書きましたが、多くの家庭ではおよそ1年間かけて準備しています。年中の11月ごろからですね。それ以上の時間をかけて受験に臨み、合格した家庭に取材すると、「やってみたら準備は1年で十分だと思った」という答えがしばしば返ってきます。準備は1年を目安に、お子さんのタイプや成長、家族の状況に合わせて考えてはいかがでしょう。

「兄弟、姉妹がいるので一人だけにあまり時間をかけられない」「持久戦に向くタイプではない」などの理由から、短期集中で準備をした家庭もあります。体操教室のみ年少の春から通い、入試直前の9月から幼児教室に通い始めたという家庭も。

幼児教室に通うメリットとしては、いろいろなお友だちと一緒に学ぶことで励みになるし、人とのかかわりを学ぶことができます。子どもは仲間とともに学ぶことでより伸びやすく、親はわが子の成長の段階や課題を客観的に知る機会にもなります。志望校選びや家での学習について相談にも乗ってもらえます。

自宅学習を中心に準備をする家庭もあります。その場合、主に母親がリードして準備するケースが多いよう。「小学校入学までにかかるお金」で紹介した桐朋学園に合格したDさんや、白百合学園に合格したFさんがその例です。二つのご家庭に共通していることは、自分から勉強をし、楽しむタイプの女のお子さんだったこと。どちらも入試直前には幼児教室に通っており、それについてご家庭では「お友だちとのかかわりを学ぶことができ、先生のアドバイスももらえたのでよかった」と答えています。
 

土日は十分に遊ばせて

最後に、平日は幼児教室や家庭で勉強するとして、土日はぜひお子さんを十分に遊ばせてあげてください。その時間ももちろん無駄ではなく、親子での体験をするいい機会となります。「幼い子どもにとって勉強は負担なのだから、週末は子どものやりたいことをできるだけかなえるようにした」と話してくれたご家庭があります。動物園や海水浴、水族館など、子どものリクエストに応えて家族であちこち、お父さんが率先して連れて行ったそうです。「いい思い出ができ、家族の絆も深まりました」。こうした効用をもたらしてくれる受験、それはまさに小学校受験であるといえるでしょう。

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