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岐阜県高校受験制度(2ページ目)

岐阜県の私立高校は15校だけで、最も公立高校の割合が高い県の一つ。岐阜、岐阜北、大垣北、可児、関、多治見北など、国公立大学に多くの合格者を出しているのは公立高校。岐阜県の高校入試で特徴的な自己推薦型の推薦入試である「特色化選抜」とは?

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド


岐阜の私立高校の受験制度

岐阜県の私立高校は、例年推薦入試が1月下旬、一般入試が1月下旬~2月上旬にかけて実施されます。推薦入試は自己推薦型を取り入れており、推薦入試で私立高校に合格した場合は、他の私立高校及び公立高校を併願することはできません。ただし、推薦入試一般入試の場合は、日程の異なる他の私立高校及び公立高校を併願することができます。

岐阜の公立高校の受験制度

岐阜県の公立高校は、例年特色化選抜が2月中旬、一般入試が3月中旬に実施されます。公立高校の全日制普通科、理数科、英語科では、岐阜学区、西濃学区、美濃学区、可茂学区、東濃学区、飛騨学区の学区制をとっています。

一般選抜では、通学区域にある高校を1校の1学科または1コースを受験することができます。一般選抜に先立って実施される特色化選抜では、隣接する学区の高校を受験することもできます。普通科単位制の高校や総合学科、職業学科などは学区制の対象とはならないので、学区にかかわらず県内の高校を受験することが可能です。

調査書の評定(内申点)は、「第1学年と第2学年の各教科の評定の合計値」と「第3学年の各教科の評定の合計値を2倍した値」の和となっています。第3学年の成績が重視されますが、中学校3年間の評定が内申点の対象になるので注意しましょう。

■岐阜学区の高校
岐阜、岐阜北、長良、岐山、加納、羽島北、各務原、山県、羽島

■西濃学区の高校
揖斐、池田、大垣北、大垣南、大垣東、大垣西、海津明誠

■美濃学区の高校
郡上北、郡上、武義、関有知、関

■可茂学区の高校
加茂、八百津、可児

■東濃学区の高校
多治見、多治見北、瑞浪、恵那、坂下

■飛騨学区の高校
益田清風、斐太、飛騨高山、吉城

特色化選抜では、面接、小論文、実技検査、自己表現、特色化選抜学力検査のうち、高等学校長が定める検査を受けなければなりません。学力検査の配点は、検査Aが国語60点、英語30点、社会60点、検査Bが理科60点、英語30点、数学60点の300点満点となっています。調査書の評定と学力検査得点の比率については学校ごとに定められ、7:3~3:7のいずれかとなっています。

一般選抜では、学力検査の配点は各教科20点、合計100点となっています。調査書の評定と学力検査得点との比率は5:5となっています。普通科の自然科学コース、理数科、英語科、職業学科の国際関係学科では、傾斜配点を実施しているところもあります。調査書の評定と学力検査の結果の比率については、学校ごとに7:3~3:7のいずれかとなっています。

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