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誰もが村上ファンドと互角の収益ゲット!?(3ページ目)

阪急が阪神株のTOBを始めました。この報道の中で「村上ファンドは500億円も儲けた」などと騒がれていますが、実は投資初心者でも同じぐらいの成果をあげることが可能だったのです…!???。

執筆者:上野 博美

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資金規模が大きくなると、高収益を上げても薄まってしまう


村上ファンドの阪神電鉄株の収益率が40%だと仮定します。もし、阪神電鉄への投資資金がファンド全体の資金額の1/4だとすると、ファンド全体に対する収益率は10%に相当するにすぎません。阪神株以外のファンド資金の運用状況にもよりますが、ファンドの資金全体で換算して高い収益率をはじき出さなければならないファンドにとって、たいへんな手間ヒマをかけている阪神電鉄株には、もっと高い収益を見込んでいたとしても不思議ではありません。

これを一般レベルに置き換えると
800万円持っている人が、800万円のうちの200万円をある銘柄に投資し値上がり益が80万円あったとします。200万円に対して80万円の利益となるわけですから、収益率は40%です。ところが、持っている資産全体の金額800万円に対して80万円は10%の収益にしかすぎません。

一方、100万円しかない人が、100万円を投資して140万円になれば、投資収益率は40%です。以後、4年間、運用をまったくしなくても、年平均収益率10%を維持することができます。(1年目収益40万円、以後3年間収益はゼロ。4年間の合計収益は40万円。1年当たりの収益は10万円 投資元本に対する1年当たりの収益率は、10万円÷100万円=0.1=10%)

小さな金額での投資では、一回当たればそこそこ収益が見合うことがわかります。

資産規模が大きくなるほどに運用は難しくなる


資金額
運用資金が多いほど高い運用収益を上げ続けることが難しくなる…

小さな金額であれば集中投資してもダメージが少ないため、気楽に集中投資することができ、その結果大当たりする場合もあります。ところが、運用金額が大きくなると、集中投資して倒産するなどうまく行かなかった時のダメージが大きくなりすぎるため、分散投資をすることになりますが、分散して投資したどれかひとつが大当たりしたとしても、資金全体の収益率はさほど高くはなりません。毎年安定的に納得できる収益率で資産全体を運用することは、運用資金が増えるほどに、ぐ~んと難しくなるのです。

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